スタートアップの3DLOOK、ビバテクノロジー2019に合わせて開催された第3回LVMHイノベーションアワードで優勝

LVMH

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ビバテクノロジー2日目、ベルナール・アルノー (LVMH会長兼CEO) とイアン・ロジャース (グループ チーフ・デジタルオフィサー) は、アパレルリテール等の業界を対象としたモバイル用ボディスキャニング技術を専門とするスタートアップ、3DLOOKにLVMHイノベーションアワードを授与しました。

2017年の創設以来、大成功を収めているLVMHイノベーションアワードの授賞式は、世界各国のイノベーションを紹介するビバテクノロジーで、LVMH社員、スタートアップ、参加者の出席のもと、5月17日に行われました。応募した数百社の中からLVMHによってファイナリストに選出されたスタートアップ企業30社 (その63%がフランス国外に拠点を置く企業) が、賞を目指してそれぞれのイノベーションをパヴィヨンLVMHで紹介しました。

今年のパヴィヨンLVMHのテーマは、「明日のカスタマーエクスペリエンスを生み出す」。期間中、24のLVMH傘下メゾンに加えて最終選考に残ったスタートアップ30社がカスタマーエクスペリエンスを向上させるソリューションを発表しました。それぞれが、LVMHによって特定されたカスタマーエクスペリエンスの8段階の一つを改善に導くものでした。

ビバテクノロジーのハイライトとなるLVMHイノベーションアワードが創設された目的は、スタートアップを見出し、その発展を積極的に支援する一方、3日間にわたるデモンストレーションとピッチセッション中にLVMHの各メゾンとファイナリストのスタートアップとの対話が生む好循環を促進することでした。このアプローチは、創造と革新、卓越性、起業家精神というLVMHグループの基本理念に通じるものです。

イアン・ロジャース (LVMHグループ チーフデジタルオフィサー) は次のように話しました。「今年の応募企業の大部分はフランス国外に拠点を置いています。このことは本アワードの成功を反映しているとともに、こうした若いスタートアップがイノベーションを紹介する世界一流の舞台で大勢の目に触れる機会を生んでいます。LVMHが注目する、明日のカスタマーエクスペリエンスを生み出すというテーマは、傘下のメゾンとLVMHイノベーションアワードのファイナリストの間に生まれた相乗効果によって、かつてなく説得力のある印象深いものになっています。」

3DLOOKは2016年にシリコンバレーで設立。創業者のワディム・ロゴフスキー、アレックス・アラポフ、イヴァン・マキーフは、人体をスマートフォンだけで測定する方法を生み出しました。3DLOOKが開発した技術によって、顧客に確実にサイズの合う衣服を購入してもらえるようになります。3DLOOKは、わずか2枚の写真の処理で人体を測定できる技術を開発することに成功した初の企業です。そのソリューションによって、各種ブランド、小売業、eコマース事業などの顧客が、チャネルを問わず、個人に合ったカスタマーエクスペリエンスを届けられるようになります。LVMHイノベーションアワードで優勝した3DLOOKには、インキュベーション施設のステーションFにおける「ラ・メゾン・デ・スタートアップ」プログラムの一環として、その発展を推進するべく同社に合わせた支援がグループから提供される予定です。

「LVMHグループに認められたことは大変な名誉です。LVMHのすべてのメゾンと関係を築き、新たな挑戦に立ち向かう助けを得るすばらしい機会となります」とワディム・ロゴフスキーは話しています。

LVMHイノベーションアワードの授賞式では、3DLOOKを含む以下のスタートアップ5社がメインステージでそれぞれのイノベーションを発表する機会を得ました。
• 3DLook (米国) はアパレルリテール等の業界を対象としたモバイル型のボディスキャニング技術を開発。背景に関係なく、わずか2枚の写真から顧客の体形とサイズを測定するアプリを、オンラインや店舗でのショッピングに活用できます。
• DigitalGenius (英国) は、会話を理解し、反復されるプロセスを自動化することで、カスタマーサポートの自動制御を実現。
• Euveka (フランス) は、プロトタイプ作成とアパレルデザインのプロセスに革命をもたらすスマートマネキンを提案。人体の変化に最大限に合わせられるソリューションです。
• Evrythng (英国) は、物理的な対象にデジタルIDを与えるスマート製品プラットフォーム。
• Slyce (米国) は、小売業と各種ブランドに向けた、ビジュアル検索と画像認識の技術。ユーザーが見たものを特定するのに役立ちます。