LVMHクライメイトウィークの締めくくりとして、店舗の環境パフォーマンスに注目

LVMH Climate Week closing ceremony

LVMHの世界中の全従業員を対象とするオンラインイベント、第1回LVMHクライメイトウィークが12月8日から11日まで開催されました。画期的なプログラムを通し、気候変動との闘いおよび事業活動がもたらす環境影響の緩和において、LVMHの担う役割がますます大きくなっている状況を、世界中のチームが明確に認識しました。アジェンダには、クリエイティブ・ディレクターやLVMHの上級役員、さまざまなLVMHメゾンのメンバーを含む特別ゲストを迎えての12のフォーカスセッションが用意されました。LVMHクライメイトウィークの最後には、LVMHメゾンのリテールチームと、各店舗の環境パフォーマンス向上を目指す前向きなソリューションとに焦点が当てられました。   

LVMH環境開発部門はこれまで25年間にわたり、幅広いイニシアティブを通じて、グループ傘下のメゾンがカーボンフットプリントを削減できるよう支援してきました。   

照明は、LVMHグループ全体の主要なエネルギー消費源の一つで、温室効果ガス排出量の約70%が店舗に由来します。このため、LED照明の設置が第一の省エネ対策となります。LEDシステムによって従来の電球よりエネルギー消費が平均30%減ると同時に、照明の質と信頼性が向上するからです。  

毎年、LVMHのメゾンはグループ内炭素基金とLVMH照明プログラムの支援を受け、各店舗におけるLED照明の設置面積を増やしています。このプログラムには、メゾンに向けた一連のサービス – 建築家向けの研修、革新的ソリューションを供給する業者の認定、タスクフォースの組織など – が含まれ、「LIFE イン・ストア」プログラムの柱となっています。プログラムでは、照明に加えて建物断熱、空調と暖房、屋内空気質、職場管理の向上やエコデザインなど、LVMHメゾンが環境パフォーマンスを改善する他の手段を特定することも支援しています。

店舗スぺ―スにおけるエネルギーパフォーマンスの改善はLVMHにとって長年の優先課題であり、これを受けて2016年にLIFE イン・ストア・アワードが創設されました。このアワードは、すべてのメゾンに対して継続的な進歩に向けたテンプレートとインスピレーション源を用意することで、単なる勝者の認定を超えたものになっています。   

LVMHクライメイトウィークの最後に発表されたLIFE イン・ストア・アワードでは、進歩の好循環を生み出し、グループ店舗の環境パフォーマンス向上につながる革新を後押しする最も優れたイニシアティブが表彰されました。現在、独立した第三者監査組織によって認定されているこのアワードでは、次の7店が表彰されました。    

封筒デザインとエネルギー管理: ルイ・ヴィトン、フィレンツェ店  

照明とインテリアデザイン:  

屋内空気質: ロロ・ピアーナ、ミュンヘン店  

メンテナンス: ベルルッティ、パリ・サントノーレ店  

進歩 (特別部門) : クリスチャン ディオール  

「ソリューションを共同で生み出し、それを広い範囲で取り入れるよう促すことによって、私たちは本当の進歩を達成することができます。LVMHの各チームは、積極的に取り組む姿勢と、何よりも具体的な行動を起こす準備ができていることを改めて示しました。LVMHのようなグループでは、専門家と通常のビジネスが分断されているわけではありません。持続可能性はあらゆる場面に関わり、私たち全員がこうした課題に対するソリューションを持っています。」と、LVMH環境開発ディレクターのエレーヌ・ヴァラドは述べました。   

こちらからLVMHクライメイトウィークのカンファレンスのリプレイをご覧ください