モスクワのプーシキン美術館で、フォンダシオン ルイ・ヴィトンの展覧会を開催

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フォンダシオン ルイ・ヴィトンはモスクワの国立プーシキン造形美術館で、所蔵コレクションから素晴らしい作品のセレクションを展示しています。『フォンダシオン ルイ・ヴィトン コレクション: 傑作セレクション』とタイトルを冠した、2019年9月29日まで開催されるこの展覧会では、フォンダシオン コレクションを構成するモダニティの記念碑的作品と、現代美術に対するファンダシオンの確固たるコミットメントを紹介します。本展覧会は2014年10月の開館以来、ファンダシオン館外で企画された最も重要な展覧会の一つです。

1950年代以降の重要な作品を主体とするフォンダシオン ルイ・ヴィトン コレクションは、フランス的テーマと国際的テーマに精力的に取り組みつつ、進化を続けています。こうした作品は網羅的なパブリックコレクションというよりも、テーマ性のあるセレクトや、選び抜かれた形式、素晴らしい作品のシリーズという表現によって企画展示されてきました。

© Fondation Louis Vuitton

モスクワのプーシキン美術館で開催中の『フォンダシオン ルイ・ヴィトン コレクション: 傑作セレクション』では、絵画、彫刻、写真、映像、インスタレーションなど、様々な表現媒体が一挙に集まり、創設以降コレクションが守り続けてきたテーマ性に基づいて展示されています。展覧会は19~20世紀のヨーロッパ美術とアメリカ美術を対象とするプーシキン美術館の全館に及び、20人を超える世界的なアーティストによって、1947~2018年の間に制作された60点を展示します。

© Fondation Louis Vuitton

アルベルト・ジャコメッティ、イヴ・クライン、モナ・ハトゥムといった「主観的表現主義」のアーティストや、アンディ・ウォーホル、ジャン=ミシェル・バスキアの作品のような、現代の生活に今日どう呼応するかを表現した「ポップ主義者」系統の作品も展示されます。ファンダシオンが特に力を注いでいるのが「音楽/サウンド」のテーマで、ピエール・ユイグやマリーナ・アブラモヴィッチによる、2つの重要なインスタレーションが紹介されます。最後に「静観的」な系統として、ダン・フレイヴィン、タシタ・ディーン、ゲルハルト・リヒターなどの作品のセレクションによって、人間と自然とのエモーショナルな関係を浮き彫りにします。

© Fondation Louis Vuitton

また、この展覧会ではフランク・ゲーリーが設計を務めたフォンダシオン ルイ・ヴィトンの建築について、2箇所のスペースを設けて紹介しています。模型、図面、映像、パノラマ写真の展示によって、ロシアの鑑賞客は、パリの空気を感じるブローニュの森のただ中に佇むフォンダシオンが、建築上の傑作であることを感じられるでしょう。

© Fondation Louis Vuitton

『フォンダシオン ルイ・ヴィトン コレクション: 傑作セレクション』とともに、シチューキン・コレクションを扱ったもう一つの展示が同時開催されています。こちらの展示は、第1回目が2016年10月~2017年3月にかけて、フォンダシオン ルイ・ヴィトンで開催されました。