2023年秋冬フェンディ ファッションショーにおけるオートクチュールとハイジュエリーの融合

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この新しいファッションショーで、ウィメンズコレクションのアーティスティックディレクターを務めるキム・ジョーンズとフェンディのアトリエの職人たちは、クチュールの伝統的なコードを取り入れてしなやかな着こなしを見出しています。ボリュームとドレープがゆったりとボディを包み込み、コルセットは動きを妨げることなくバストを引き立てます。大理石をモチーフにしたミニマリストな舞台のなかを、美しいシルエットが水面を滑るように前進し、セカンドスキンのようなシルク、カールファーコート、フェンディ ヘリボーンモチーフのシアリングがボディを包み込んでいます。見かけのシンプルさからカットの複雑さは見えず、一部のドレスにはシームが一つしかありません。胸元のミノディエールやリングなど、ジュエリー部門アーティスティックディレクターのデルフィナ・デレトレズ・フェンディによってデザインされたハイジュエリーが視線を引きつけます。洋服とプレシャスストーンを結びつける刺繍の技術はふたつの世界の見事な調和を生み出し、イエロー&ホワイトダイヤモンド、グリーン、オレンジ、ピンクのパパラチアサファイア&スピネルがコレクションを明るく照らしています。色彩について、キム・ジョーンズは「肌の色合いや、ブラックダイヤモンド、ルビー、サファイアのカラーを生かして、肌のやわらかさとストーンの硬さのコントラストを描き出しています」と説明しています。デルフィナ・デレトレズ・フェンディにとって、ジュエリーは「ボディとダイレクトかつ緊密な関係にあり」、そして「女性の奥深く個性的な延長」です。1200時間の手作業を費やして製作されたる崇高なローズカラーの輝きが、ファッションショーの最後を締めくくりました。一緒にあいさつをしたキム・ジョーンズとデルフィナ・デレトレズ・フェンディは、それぞれのクリエイティブな世界の相乗効果の重要性を示しました。