フアリ・ヂュー

(ルイ・ヴィトン、セールスマネージャー)

© Jérôme Bonnet / DR

フアリ・ヂューは、パリのギャラリー・ラファイエットにあるルイ・ヴィトンのショップで、セールスマネージャーを務めています。常に変化し続ける営業の最前線では、幅広いスキルが求められます。

「北京の外国語大学を卒業後、2005年にパリのIEPに入学、人材マネジメントの修士課程を修了しました。ルイ・ヴィトン・北ヨーロッパ研修部門でのインターンシップに参加した際、頻繁な海外出張を伴う人事関係の大規模プロジェクト開発に関わる経験をしました。この経験を通して、自分が本当にやりたいことを絞り込むことができ、世界レベルで高級品業界のリテールに携わりたいと決めました。社内の人に異動を申し出た際には人事と販売の両分野が異議を唱えましたが、最終的には皆さん応援してくれました。

本社から販売職への異動は、なかなか大変でした。しかし、幸いにもロンドンのニューボンド通りにあるルイ・ヴィトンで、MIT (Manager- in-Training)というリテールマネージャー向けの徹底した研修プログラムに参加することができました。1年半のプログラムで、仕事の内容を理解する、チーム管理の方法を学ぶ、実際にマネジメントを担うという3段階に分かれていました。

その研修に参加して、セールススタッフの仕事は厳しいけれども、ルイ・ヴィトンの成功の一端を支える仕事なのだということを痛感しました。 セールススタッフは、すべての製品を覚えていなければなりません。常にお客様と接し、ご挨拶から聴く力、ご要望への応対方法なども熟知していなければなりません。しかも、あらゆる言語での対応が求められます。

私は現在、ギャラリー・ラファイエットのルイ・ヴィトンでセールスマネージャーをしています。この店舗は成長のスピードが非常に速いため、チーム再編成が必要でしたし、新しいセールススタッフがルイ・ヴィトンのカルチャーを短期間で身に付け、早く現場に立てるようにする研修コースの策定も必要でした。それこそが私たちの強みだからです。上海でも、ロンドンでも、パリでも、私たちは世界中で同じ歴史を守っています。そして、お客様とその歴史を共有できることを誇りに思います。」