専門とする職業は？
私は、2015年からパリのギャラリー・ラファイエット・オスマン店の「フレッド」の販売責任者を務めています。販売スタッフ4人のチームを管理しているので、まずは彼らの日々の仕事をサポートし、販売に参加することが私の任務です。また、売上のモニタリングと報告、そしてメゾンの営業戦略プランを遂行することも同時に任されています。さらに、ドバイの新店舗オープンに向けてサポート業務も行っていたところです。
この職業で感動を覚えることは？
チャレンジすることです。百貨店のお客さまは常に時間があるとは限りません。お客さまを購入者に変えるという課題を成功させるためには、敏速にお客さまの心を捉え、魅了しなければなりません。さらなる挑戦として、私が販売したいと思う商品は、メゾンのフラッグシップコレクションよりも、今年の「プリティウーマン」のような新作コレクションの商品なのです。
この職業を若者たちへ受け継いでいくこととは？
継承という意味では、若者に対してだけでなく、私の日々の仕事にも関係しています。自分のチームが前進することは私にとって非常に重要な課題です。そのための最善の方法は、現場で経験を積むことだと思っています。そのため、私は全販売スタッフに、お客様とのやり取りの後に「1分間コーチング」を行い、彼らから即座に報告を受け、何が良かったのか、何を改善すれば良いのかを一緒に確認しています。
エピソードはありますか？
ある女性が、お孫さんへのプレゼントをご覧になっていました。ご興味はお持ちでしたが、予算の問題がありました。彼女を2人で接客したのですが、私たちは時間をかけて彼女の話を聞き、彼女のことを理解しました。最後に、私たちはお孫さんのイニシャルを無料でジュエリーに刻印することを提案しました。こうして、お客様はこの商品に強い愛着をお持ちになり、販売がめでたく成立したのです。このエピソードは非常に興味深いものです。というのも、個人的な感情と関心がリテール＆セールスにもたらすことのできる力を証明しているからです。