LVMHが責任あるワニ革の供給に関する最初の基準と3つのパイロットファームを公開

畜産業および動物保護の世界的規模でのアプローチの一環として、LVMHは新しい基準の公開に伴い、ワニ革供給に関する基準で先駆的な役割を果たします。これらの新しい要件は、独立機関のNSFインターナショナルを含む技術者委員会によって開発および認定されています。シンガポールを拠点とする100％LVMH出資のヘンロンなめし革工場に革を供給する3つのファームが、すでにこの基準を満たしていることが認証されています。この認証は、既存のなめし革工場のトレーサビリティ要件を強化するものです。ヘンロンなめし革工場に革を供給するオーストラリア、ザンビア、ジンバブエ、ケニヤ、フィリピン、アメリカの20のファームが、2020年末までにこの認証を受けることを予定しています。

「LVMHでは、不十分と思われる規制に関して、この産業に関する新しい基準を公開し、参考となる枠組みを設定することにしました。」とグループ戦略ディレクターでありLVMH執行委員会メンバーでもあるジャン・バティスト・ヴォアザンは強調します。

この基準は次の4つを柱としています：

  • 種の保存と地域コミュニティの尊重
  • すべてのライフステージにおける動物保護
  • ファーム職員の労働環境
  • 環境保護

ワニ革の供給プロセスのすべての段階を管理するため、2011年にLVMHグループによって最初の重要な対策が取られました。これが、最高品質のワニ革を生産するなめし革工場、ヘンロンの買収です。唯一無二のエキゾチックレザーのなめし革工場であるヘンロンは、環境保護の方針および優れた労働環境によって2017年にLWG(Leather Working Group:レザー・ワーキング・グループ)による認証を取得しています。これは、ラグジュアリーグッズの世界一流のグループから認められ、高く評価されており、LVMHグループの事業体だけでなくこの分野のほかの業者にも与えられています。

6年の間、このなめし革工場では、科学者やさまざまな専門家と共にパートナーファームでのワニ類の繁殖環境の改善に努めてきました。この研究結果およびIUCN（International Union for Conservation of Nature）ワニ類専門家グループの発表が、この新しいLVMH基準のベースになっています。この監査プロトコルは、NSFインターナショナルを含む世界的に有名な専門家委員会によって作成されたものです。これは、家畜の生産要件の開発における専門知識に基づいてプロセスを主導し、促進したものでもあります。

ヘンロンに革を供給する世界各地の3つのファームは、NSFインターナショナルによって認証されています。LVMHグループでは、2020年末までにヘンロンに革を供給するすべてのファームがこの基準を満たし、認証を取得できるように働きかけを行っていきます。

LVMHでは、ファームにおける動物保護（ファームにおける動物の取り扱い、獣医による処置、生育スペースや給餌の品質など）について非常に重要なことであると考えています。さらに、すでに傘下にあるファームでは100%のトレーサビリティを実現しています。

この認証は、今年の後半に公開される総合的なアニマルサプライを含むLVMHグループのグローバル戦略の一部であり、LIFE(LVMH Initiatives For the Environment/環境に対するLVMHのイニシアティブ)プログラムの目標を完成させるものです。

 

LVMH

LVMH モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトンでは、「ワイン & スピリッツ」部門に次のブランドを有しています：モエ･エ･シャンドン、ドン･ペリニヨン、ヴーヴ･クリコ・ポンサルダン、クリュッグ、ルイナール、メルシエ、シャトー・ディケム、ドメーヌ・デ・ランブレイ、シャトー・シュヴァル・ブラン、コルギン・セラーズ、ヘネシー、グレンモーレンジィ、アードベッグ、ベルヴェデール、ウッディンビル、ボルカン・デ・ミ・ティエラ、シャンドン、クラウディ・ベイ、テラザス・デ・ロス・アンデス、シュヴァル・デ・アンデス、ケープ・メンテル、ニュートン、ボデガ・ヌマンシア、アオ・ユン。「ファッション＆レザーグッズ」部門は、ルイ・ヴィトン、クリスチャン・ディオール、セリーヌ、ロエベ、ケンゾー、ジバンシィ、トーマス・ピンク、フェンディ、エミリオ・プッチ、マーク・ジェイコブス、ベルルッティ、ニコラス・カークウッド、ロロ・ピアーナ、リモワ、ジャン・パトゥなどのブランドを有しています。「パフューム＆コスメティックス」部門は、パルファン・クリスチャン・ディオール、ゲラン、パルファム・ジバンシィ、ケンゾー・パルファム、パフュームス・ロエベ 、ベネフィット、メイクアップフォーエバー、アクア ・ディ・パルマ、フレッシュ、フェンティ・ビューティー・バイ・リアーナ、メゾン・フランシス・クルジャンなどのブランドを有しています。「ウォッチ＆ジュエリー」部門は、ブルガリ、タグ・ホイヤー、ショーメ、ディオール・ウォッチ、ゼニス、フレッド、ウブロなどのブランドを有しています。また、

「セレクティブ・リテーリング」部門は、DFS、セフォラ、ボン・マルシェ百貨店、サマリテーヌ百貨店、グループ・レゼコー、コヴァ、アクリマタシオン庭園、ロイヤル・ヴァン・レント、シュヴァル・ブラン ホテルなどを有しています。

 

NSF

NSFインターナショナルは、規格開発を促進する国際的な独立機関。食料品、飲料水などの各製品、健康科学、持続可能な消費財などの各産業が健康に良くない影響を最小限にし、環境を保護していることを検査および認証しています。

 

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