STATION FでLa Maison des Startups LVMHのStartup Day開催、LVMHメゾンと新たなテック企業間のコラボレーションを促進

LVMH

·

12月2日、LVMHはパリのSTATION FキャンパスでStartup Dayを主催しました。イノベーションにスポットライトを当て、丸1日かけて開催されたこのプログラムは、今回第3弾としてLa Maison des Startups LVMHインキュベーターに迎えられた企業にとって、LVMHメゾンのチームと協働して具体的な案件に関与する機会となりました。参加者が戦略的目標として注目したのは、今後のラグジュアリー産業におけるカスタマーエクスペリエンスの向上です。

「イノベーションはLVMHが一貫してこだわっているテーマです。当グループが長期にわたってリーダーシップを維持するうえで、イノベーションは絶対的に重要な要素だからです」とLVMHの最高デジタル責任者イアン・ロジャースは述べています。2017年に創設されたLa Maison des Startups LVMHインキュベーターは、起業家精神あふれるエコシステムと密接に連携し、ラグジュアリーとテクノロジーの協調を促進するというグループの意図を具現化しています。

La Maison des Startups LVMHは、パリ南東に位置する世界最大のスタートアップキャンパス、STATION Fの中心に220平方メートルのスペースを擁しています。このプログラムでは、認知、オムニチャネル、サプライチェーン、クライアンテリング、データ、カスタマイゼーションなど、9つの異なるカテゴリーでソリューションを提案している26の新しいスタートアップ企業を迎えています。そのソリューションは、LVMHメゾンのさまざまなニーズに対応しており、未来のカスタマージャーニーを生み出す助けとなります。

© Nora Houguenade

Startup Dayは、さまざまな参加企業の間で相乗効果を促進することを目的に、12月2日にSTATION Fにて開催されました。アジェンダはピッチセッション、デモンストレーション、意見交換などで構成されており、第3弾としてLa Maison des Startups LVMHに参加した企業に、自社のソリューションの付加価値とLVMHメゾンのニーズを満たす方法を示す機会をもたらしました。

さらにこの日には、スタートアップ企業のSimpliFieldとAlphalyrによるプレゼンテーションも行われました。両社はそれぞれLa Maison des Startups LVMHの第2グループおよび第3グループのスタートアップ企業のメンバーで、そのコラボレーションの取り組みを参加者に紹介しました。セフォラはAlphalyrと、ウブロはSimpliFieldと提携しています。

オムニチャネルとEコマースを専門とするAlphalyrは、セフォラがヨーロッパと中東の市場における同社のEコマースプラットフォーム向けにパフォーマンス指標のフローを強化するサポートを行っています。このコラボレーションは、すでにセフォラでの改善推進で成果を実証しており、チームは大幅な時間の節約を実現しています。迅速な応答性とパートナーシップの敏捷性により、アクセスパフォーマンスが1年間で4倍向上しました。

© Nora Houguenade

ウブロは、3つの基本原理 (運用の実施において従来型の実店舗をサポート、店舗、管理チーム、ウブロ本社間で共有する情報を最適化、店舗のグローバルイメージデータベースを統一) に基づいた、国際的な店舗ネットワークにわたる運用戦略管理の最適化をSimpliFieldに依頼しました。現在ウブロの100店舗に導入されているアプリケーションは、本社と小売店舗で150人の従業員が使用しており、データ統合は3倍速くなっています。

こうした成功事例は、優れた人材と直接的な関係を育み、最先端テクノロジーの専門知識を導入して、LVMHを支える長期的なビジョンを定める卓越性を達成するというLa Maison des Startups LVMHの戦略的目標を象徴しています。

La Maison des Startups LVMH第3弾のスタートアップ企業: