LVMHグループは、そのパワフルなグローバルネットワークを活用し、新型コロナウイルス感染症（COVID-19）との闘いを支援するため、世界中で動員機能の確立に取り組み続けます

コロナウイルス感染症が流行し始めた当初より、LVMHは、グループが営業活動を行うすべての国において、コロナウイルスの拡大防止に一丸となって取り組んでいます。当グループは、かなり初期の段階から、自ら率先してイニシアチブを展開する一方で、この時間との闘いの中での政府当局による対策に具体的な支援を提供してまいりました。ここでは、フランスを初めとするヨーロッパ各国、米国、中国でのLVMHグループによる貢献活動をご紹介します。

手指消毒ジェルの不足リスクを軽減するため、3月15日、LVMHグループは、高い知名度を誇る傘下のパフューム＆コスメティックス メゾン ― ゲラン、パルファン・クリスチャン・ディオール、パルファム ジバンシィ ― それぞれの製造施設の機能を動員し、製造ラインを含水アルコールジェル製造用に切り替えました。これによってパリの病院やさまざまな医療機関、地方自治体、NGO、さらにパリ警視庁、エールフランス、スーパーマーケットチェーンといったその他の主要施設などに大量の消毒ジェルが無料で配布されました。現在、毎週50～60トンの消毒ジェルが製造されており、必要がある限りこの製造が続けられます。同様のイニシアチブは、ロンバルディア州のレッドゾーンの中心に位置するブルガリのローディの工場、ポーランドや米国にあるLVMHのメゾンでも実施されています。

LVMHはまた、外科用FFP2マスクを4千万枚以上輸入し、フランスの医療当局に直接届けるための主要業務を組織し、資金援助も行っています。この厳しい状況の中、グループは、マスクの調達に関し、フランス政府がパリのシャルル・ド・ゴール国際空港に飛ぶ貨物チャーター便で空輸活動を計画する前に、フランス政府の代理で中国に発注を行いました。

また、LVMHは、4月末までにフランスの各病院に納入される予定で261台の人工呼吸器を購入しましたが、そのうちの21台はすでにパリの医療機関において稼働中。さらに40台以上が今週中に稼働し始めます。

LVMHは、そのうちの一部が介護施設の居住者の検査に使われる40万以上の血清検査キット、そして何十万もの診断試験を自動で処理することができる8台の装置をBIOGROUPの試験所に贈りました。このパートナーシップは今後も継続していきます。当グループはさらに、フランス政府と韓国の試験メーカーSuggentechとの大型契約の締結を推奨・推進する際の重要な役割を担いました。.現在400件の検査がパリのサルペトリエール病院とビシャ AP-HP病院で追跡されています。

これに加えて、LVMHはパリの各医療機関に5万着、その他の病院にも3万着の使い捨てや洗濯可能な白衣を届けただけでなく、マルセーユのInstitut Hospitalo-Universitaire Méditerranée Infectionsには2回に分けて2万5千枚と4万枚の手袋を贈りました。LVMHはまた、パリの各病院向けに使い捨て白衣2百万枚の調達も手配しています。

フランスを初めとするヨーロッパそして米国にあるLVMHのさまざまなメゾンが、それぞれの歴史的な拠点や工房から独自の対策を展開し、コロナウイルスと闘う地元の地域社会や医療機関を支援しています。

それだけでなく、LVMHは、武漢にある感染症治療センターへの医療物資の供給と共に、中国赤十字や、特にFondation Hôpitaux de Paris-Hôpitaux de Franceに対して多額の寄付を行うことでもコロナウイルスとの闘いを支援しています。

他の多くの教育的、経済的、社会的なイニシアチブも各地域にあるLVMHの子会社が主体となって展開されています。LVMHノースアメリカは、NPOのUnited Way of New York Cityと組んで恵まれない環境の中で暮らすニューヨークの生徒たちにリモートコーチングを提供するパイロットプログラムを近く立ち上げる予定です。このイニシアチブは次世代の才能ある若者たちの育成を支援し、彼らが実社会とつながり合い続けることができるよう援助することを目的としています。こうしたプログラムによって、LVMHグループの才能ある社員が、あらゆるレベルで地域社会に皆で共有することができるメリットをもたらすことが可能になり、感染症で苦しむ国々の人々との当グループの連帯感がより強いものとなります。

LVMHグループは、すべてのチームの方々による努力に対して敬意を表するとともに、今回の危機的な状況の中で示してくださっている持続的な取り組み、尽力、そして連帯感に心からの感謝を捧げます。