LVMHのエネルギー効率への取り組み

LVMH

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LVMHでは、フランス共和国大統領とフランス政府の呼びかけに応じ、国の取り組みに具体的かつ迅速に貢献するため、エネルギー効率化計画を発表しました。

この冬、消費のピーク時に増大すると思われる電力市場の緊張に対処するため、LVMHグループでは、10月からフランスを筆頭に、全世界のグループでの電力消費量を削減することを決定しています。

2つの重要な方策により、2022年10月から2023年10月までのエネルギー消費量を10%削減することが可能になります。

  • グループ内のメゾンの店舗では夜10時から朝7時までの消灯、管理オフィスでは夜9時の消灯を実施しています。
  • すべての製造拠点、管理オフィス、店舗における室内温度を、冬は通常の設定温度に対して-1℃、夏は通常のエアコンの温度に対して+1℃で設定します。

これらの方策は、グループの各メゾンが、それぞれの特性に応じた効率化計画を立てるための枠組みを構成します。例えば、モエ ヘネシーの効率化計画では、周囲温度が一定である場合、2023年に全世界のエネルギー消費量を2021年比で15%削減することを目標としています。

さらに、LVMHでは、フランス国内の34,000人の従業員を動員し、「New Energy Gestures」に基づいた大規模な意識向上キャンペーンを開始し、照明、スクリーン、コンピューターなどの電源を切る、充電器、電気自動車などのプラグを抜く、エレベーターやプリンターの代替手段を選択する、消費ピークを管理するなどの新しいエネルギー消費行動に取り組む予定です。フランスでは、グループの従業員が、ピーク時の需要に応じて自宅でのエネルギー消費を管理できるアプリ「EcoWatt」の利用を推奨していきます。

最後に、グループのエネルギー転換を完全に達成するための投資を拡大し、全世界でセンサーやメーターによるエネルギーの管理と、再生可能エネルギーの利用の両方を実施する予定です。

また、新しい照明方法と色の熱特性の利用が考察されています。

ところで、LVMHのフランスでのエネルギー消費量は354,000MWhで、これは人口15万人の都市の年間電力消費量に相当します。グループでは、LIFE 360の一環として、2026年までにすべての拠点(アトリエ、店舗、オフィス)で再生可能エネルギーまたは低炭素エネルギーの供給100%を達成することをすでに2021年に発表しています。現在グループでは、フランスで100%のグリーン電力を、全世界で39%の再生可能エネルギーを使用しています。

これらの方策は、各国で適用される法令と規則に従って実施されます。