パリのグラン・パレにて、類まれなデザイナーのカール・ラガーフェルドの追悼イベント「カール・フォー・エヴァー」が開催されました。

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6月20日、昨2月に逝去したカール・ラガーフェルドを追悼するイベント「カール・フォー・エヴァー」がパリで開催。イベントの演出はグラン・パレの演出家ロバート・カーセンが手掛けました。 2,000人を超えるゲストが、独特の美学や文化人、写真家、デザイナーとしてのラガーフェルドへ賛辞を贈りました。ファッション界のけん引役を果たしたラガーフェルドの偉大なる才能にふさわしいイベントになりました。

「カール・フォー・エヴァー」はランウェイショーではなく、メゾン フェンディを54年にわたって支え、マルチな才能で活躍した類まれな人物を称賛する祝福の会になりました。デザイナーの軌跡を記録したビデオクリップでは、親しい人々によるメッセージも紹介し、ラガーフェルドが絶賛した俳優、ミュージシャン、ダンサーが故人の愛した作品を再解釈したパフォーマンスを披露しました。

© Alain Delorme

女優ティルダ・スウィントン、ファニー・アルダン、カーラ・デルヴィーニュ、ヘレン・ミレンはラガーフェルドが好きだったという作家エミリー・ディキンソン、ヴァージニア・ウルフ、エディス・シットウェルやコレットの小説の一節や、お気に入りの引用、前書きを朗読しました。

© Gabriel de La Chapelle

パフォーマンスでは、ダンサーのリル・バック、バイオリニストのチャーリー・シエム(バイオリニストだったカール・ラガーフェルドの母エリザベスお気に入りの作曲家パガニーニを演奏)、アルゼンチン出身の振付師ゲルマン・コルネージョはブエノスアイレスから17人のタンゴ・ダンサーと7人のミュージシャンを引き連れ、チームで参加( カルロス・ガルデルはラガーフェルドのお気に入りの歌手で、タンゴが最も好きなダンスでした)。中国出身のピアニストのランランや、シンガーソングライターのファレル・ウィリアムズのライブパフォーマンスへと続き、壇上の誰もがインスピレーションを与えてくれた多彩な親友に対して、それぞれの得意分野で感謝の意を示しました。

グラン・パレで開催されたカール・ラガーフェルドの追悼イベントに訪れたアーティストと2,500人のゲストを迎え入れたのは、世界的なフォトグラファーが写した作品を含む、デザイナーの人生を写し取った56枚のポートレート。ラガーフェルドが愛したブラックとホワイトを基調とし、レッドを差し色にした内装で一層の輝きを放っていました。