ジバンシィ、フィレンツェで2020年春夏メンズコレクションを発表

ファッション & レザーグッズ

·

ジバンシィは、フィレンツェのピッティ・イマジーネ・ウオモ期間中、クレア・ワイト・ケラーによる初の本格的メンズコレクションとなる、 2020年春夏メンズコレクションを発表しました。メンズファッションにおけるこの一大イベントは、6月11日から14日までフィレンツェでで開催されました。

クレア・ワイト・ケラーは2017年5月よりメゾン ジバンシィのアーティスティック・ディレクターを務めています。この英国出身のデザイナーによるウィメンズコレクションでは、ジバンシィのクリエイティブなコードを取り入れてさらに引き立てる、その才能が際立ちました。また、男性的なシルエットも同じくインスピレーション源となっていました。昨冬のパリ・ファッションウィーク中に初めて披露されたメンズシルエットに続き、ジバンシィのアーティスティック・ディレクターによる初の本格的なメンズコレクション発表の場となったフィレンツェ。辺りに発散されるエネルギーがありありと感じられました。

© Givenchy

ヴィラ・パルミエリの迷路のような庭園で、ジバンシィのメンズシルエットはゆったりとしたボリュームと、フレスコ画のようなダマスクローズ、バターミルク、パウダーブルーの色彩からインキーミッドナイト、バーガンディ、ガンメタルに至る多彩なパレットを見せました。キアロスクーロ (明暗法) が喚起するシャルル・ボードレールの陰鬱な詩が、「悪の華」の文字を散りばめて仕立てた抽象的なプリントによって強調されています。

ものによってはノースリーブを採用した3つボタンのダブルのソフトジャケットには、輝きを放つテクニカルコットン、はっきりしたチェック、控えめなピンストライプの生地が使用され、ストレートまたは90年代風のワイドパンツが組み合わされます。コレクションではフォーマルファッションとカジュアルファションのコードが融合し、そこにスーツの下の第二の肌のように吸い付くサイクリング用のトップス、角ばった半袖シャツ、カーゴパンツが加わっています。

© Givenchy

メゾンの創業者、ユベール・ド・ジバンシィの豪華な好みに敬意を表し、伝統的な唐草模様から斬新なモザイク風モチーフへと装いを改めたイタリア製ジャカードが、オーバーコートやパンツに仕立てられました。