アルゼンチン人アーティスト、レアンドロ・エルリッヒがル・ボン・マルシェを自由にデザイン

セレクティブ・リテーリング

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アルゼンチン人アーティスト、レアンドロ・エルリッヒが、2月18日までル・ボン・マルシェで驚きのインスタレーションを披露します。ビジュアルアーティストでイリュージョニストの彼が手掛けるのは、トロンプルイユと詩情と夢のような光景が混ざり合った作品「Sous le ciel」 (空の下)。人間の持つ時間と空間の認知力に挑み、これまでとは違った方法で現実を認識するよういざないます。

2016年1月のアイ・ウェイウェイ、2017年1月の塩田千春につづき、ル・ボン・マルシェはレアンドロ・エルリッヒを招き、お客様を新たな旅へといざないます。エディット・ピアフの歌にちなんで「Sous le Ciel」  (空の下) と名付けられたインスタレーションは、独特の明るさと柔らかな色合いで日ごと、季節ごとに変わり続けるパリの空を祝福します。

レアンドロ・エルリッヒ

ル・ボン・マルシェのために特別に作られたこの作品は、店内の様々な箇所に及びます。ショーウィンドウには軽やかでフワフワとした雲のようなシルエットがたなびく一方、中央のガラス屋根には、青空のところどころに雲の形が浮かびます。有名なエスカレーターは様変わりし、想像力によって見方が変わる、夢と現実が入り混じった空間へと乗る人を運びます。レアンドロ・エルリッヒは、あえてエレベーターを選ぶ人にも遊び心を忘れません。目の錯覚が無限に広がる空間へいざないます。

ル・ボン・マルシェのエスカレーター / © Gabriel de La Chapelle

アルゼンチン出身で数年前からパリを拠点としているレアンドロ・エルリッヒは、その場所でしか味わうことのできないディープで詩情あふれる作品で世界的に知られ、周囲を違った観点から見るよういざないます。見る人の視点と空間認知力を変化させることで、錯覚、空間、歴史、建築と戯れる彼の作品は、見る人に自由な解釈を与える一つのフィクションを生み出しています。

レアンドロ・エルリッヒによる「Sous le Ciel」 (空の下) は、2018年2月18日まで、ル・ボン・マルシェで展示されます。