ALL-LVMH PRIDE ~プライドの声

LVMH

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もし夢があるなら、失敗を恐れずにまずは一歩踏み出そう
お客様と向き合う時に関しては人間力というのが非常に大切

世界各地で、6月はLGBTIコミュニティのプライド(PRIDE)月間とされています。

LVMHグループは、あらゆる側面におけるインクルーションにコミットし、全社を挙げてその促進に取り組んできた歴史を持っています。このたび2020年のプライド月間に合わせ、インクルージョンをテーマとしたオンラインイベントをパリ本社で開催、その模様は世界中のグループ社員に配信されました。日本においては、6月25日、LVMHグループ・ジャパンの社員達がオンライン上で集まり、「プライドの声」という特別なプライドセレブレーションイベントを開催しました。

イベントでは、異なるメゾンで働くLVMHの社員パネリストから、職場におけるLGBTI当事者またはアライとしての経験談、色々な視点からの意見が、60分にわたって語られました。

この画期的なセッションは、人事シニアバイスプレジデントのステファンヴォアイエによるスピーチからスタートしました。「各自、心から何かに所属していると感じた瞬間を思い出してください。そして、なぜ特にその瞬間そう感じたのか、思い出してみてください」この強いメッセージにより、このセッションの「インクルージョン」についての共通認識が確立しました。

セッションは日本語と英語の同時通訳にて行われ、日本全国から約200名近いLVMHグループ社員が参加しました。LVMHのD&I責任者であるヘイデン・マヤヤスがモデレーターを務め、パネリストとして、メイクアップフォーエバー ジェネラルマネージャーの町田理香氏、フレッド ジャパン ジェネラルマネージャーの大河内 元基氏、ゲラン ジャパンHRマネージャー 矢寺 敦氏、LVMHジャパン HRディレクター 白澤晶子氏がフィーチャーされました。

パネルディスカッションは、なぜこのようなイベントを開催することが大切なのか、という質問から始まりました。矢寺氏による「職場で自分らしくあることに対して不安にかかえている方だったり、反対に必死で隠そうとしている方も中にはいるんじゃないかと思っています。こういう場を設けることによって大丈夫だということ、心配しなくても良い、と伝え、少しでも自信を持ってもらえるきっかけとなるように」というコメントがまさにその答えでしょう。

町田氏は、自分であること、また自分らしさをもって働くことについて、アライとしての自らの気づきを次のように表現しています。「アライというのはLGBTIの皆さんを理解して、支援するということを表明した方がアライ」また、「将来的には自分はアライですって言わなくてもだれもがそういうことを相談できたり打ち明けられたりする社会になれたらいいなと思います」とLGBTIインクルージョンの未来への希望も述べました。

また、パネリストは、日本でLGBTI当事者であることの難しさについて議論しました。大河内氏から、保険に加入しようとして断られた経験が語られました。「ゲイだという理由で拒否されたのです。他の人でもLGBTIで同じような経験をしている人がいるかなと思って、本社にメールを書いて事情を説明したら、向こうから謝罪とともにメールが戻ってき説明をしに人が来た。自分が堂々として、胸をはっていたら良いと思います。」

次に、職場におけるLGBTIのインクルージョンの取り組み状況が紹介されました。白澤氏からは、就業規則・規定類を最大限インクルーシブにする見直しに取り組んでいるという事、「LGBTI当事者の学生さんが就職活動をするときにすごく悩んでしまう。その悩みに応える」、LGBTI当事者のキャリア形成を支援する本に参加したことも紹介されました。

インクルージョンを促進させていく、特にLGBTI当事者にとっては、企業が果たす役割は重要です。

最後に、質疑応答の後、パネリスト一人ひとりにとっての「PRIDEの意味」を聞きました。多くの力強いコメントのうち、特に大河内氏の一言が強く印象に残りました。「周りの人と違うということに誇りを持つ、違うからその人がユニークであり、面白い、違うということを怖がらないで自分らしくして欲しいと思います」

最近の出来事を踏まえると、性的志向、性別、性自認、性表現、その他のあらゆる違いを個性として認め合い、多様性が生かせる環境づくりを推進するために、アライとしてひとり一人が、自分にできることは何かと考えることはますます重要になってきています。