若手ファッションデザイナーの育成・支援を目的とした第9回LVMHプライズ 2022:8組のファイナリストを発表

LVMH

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2022年3月4日~9日、LVMHプライズのセミファイナルが開催されました。1900人の応募者から選ばれた19組の若きデザイナーが、ショールームとデジタルプラットフォーム、lvmhprize.com上でコレクションを発表しました。

専門家で構成される委員会の審査に加えて、今回で二度目となる一般投票も実施され、ファイナルで競う8組のブランドが選出されました。

選ばれたデザイナーは、フォンダシオン ルイ・ヴィトンで開催されるファイナルにて、審査員の前でコレクションを発表します。

ファイナリストの中から、LVMHプライズの審査員によってLVMHプライズおよびカール・ラガーフェルド賞の受賞者が決定されます。

8組のファイナリスト:

「ASHLYN」 アシュリン・パーク (韓国)、ウィメンズウェア

「ERL」 イーライ・ラッセル・リネッツ (米国)、ウィメンズウェア/メンズウェア/ジェンダーレスコレクション

「KNWLS」 シャーロット・ノールズ (英国)、アレクサンダー・アルスノー (カナダ)、ウィメンズウェア

「ROISIN PIERCE」 ロイシン・ピアス (アイルランド)、ウィメンズウェア

「RYUNOSUKEOKAZAKI」 岡﨑龍之祐 (日本)、ジェンダーレスコレクション

「S.S. DALEY」 スティーブン・ストーキー・デイリー (英国)、メンズウェア

「TOKYO JAMES」 イニエ・トウキョウ・ジェームス (ナイジェリア)、メンズウェア

「WINNIE NEW YORK」 イドリス・バログン (米国)、メンズウェア

デルフィーヌ・アルノーのコメント:「ショールームとオンラインの両方で行われたセミファイナルでは、候補に残ったデザイナーの作品を知ることができました。その才能と情熱に拍手を、そして彼ら全員に称賛を送ります。特に、個々のデザイナーとの対話からは良い刺激を受け、彼らの創意工夫、サヴォアフェールとクラフツマンシップの表現、また環境問題へのアプローチには驚かされました。

審査員の皆様、また一般投票に参加された皆様にお礼申し上げます。今年で二度目となる一般投票では、6万2000人を超える方々がデザイナーへの投票に参加してくださいました。

今年のLVMHプライズのファイナルに進むデザイナーは、カナダ、アイルランド、日本、ナイジェリア、韓国、英国、米国から選出されました。審査員の皆様と共に、フォンダシオン ルイ・ヴィトンでのファイナルで彼らに会えることを心から楽しみにしています」

 

過去の受賞者

「Nensi Dojaka」 (2021年 優勝)

「KidSuper」「Lukhanyo Mdingi」「Rui」 (2021年 カール・ラガーフェルド賞)

「Ahluwalia」「Casablanca」「Chopova Lowena」「Nicholas Daley」「Peter Do」「Sindiso Khumalo」

「Supriya Lele」「Tomo Koizumi」 (2020年 ファイナリスト)

「Thebe Magugu」 (2019年 優勝)

「Hed Mayner」 (2019年 カール・ラガーフェルド賞)

「Doublet」 (2018年 優勝)

「Rokh」 (2018年 特別賞)

「Marine Serre」 (2017年 優勝)

「KOZABURO」 (2017年 特別賞)

「Wales Bonner」 (2016年 優勝)

「Vejas」 (2016年 特別賞)

「Marques’Almeida」 (2015年 優勝)

「Jacquemus」 (2015年 特別賞)

「Thomas Tait」 (2014年 優勝)

「Hood by Air」 (2014年 特別賞)

「Miuniku」 (2014年 特別賞)

 

審査員

エマニュエル・アルト (スタイリスト、ファッションコンサルタント)

イムラン・アーメッド (「ザ ビジネス オブ ファッション」創業者兼編集長)

サラ・アンデルマン (ジャスト アン アイデア創業者)

ラミ・アタラ (グローバルプラットフォームSSENSE共同創業者兼CEO)

ファビアン・バロン (アートディレクター、バロン & バロン創業者)

ティム・ブランクス (「ザ ビジネス オブ ファッション」総合編集長)

デレク・ブラスバーグ (YouTube ファッション&ビューティ パートナーシップ統括責任者)

アレクサンドル・ドゥ・ベタック (ビュロー ベタック創業者)

フレデリック・ボデネス (ル・ボン・マルシェ・リブ・ゴーシュ アートディレクター)

カルメン・ブスケッツ (「ザ ビジネス オブ ファッション」、ファーフェッチ、ネッタポルテ、Lyst、モーダ・オペランディ 投資家)

バラク・カクマク (パーソンズ美術大学 ファッション学部長)

マリー・シェー (スタイリスト)

カミーユ・シャリエール (ブロードキャスター、ライター、クリエイティブ・ディレクター)

エヴァ・チェン (Instagram ファッションパートナーシップ・ディレクター)

アン・ソフィ・ボン・クラエール (「ル・フィガロ」編集長)

ベン・コッブ (「ES マガジン」エディター)

ルーニー・クーク・ニューハウス (アーティスティック・ディレクター)

キャロライン・ダウア (デジタル起業家)

ゴドフリー・ディーニー (「ファッションネットワーク」国際編集長)

バベット・ジアン (「ヌメロ」編集長)

ジョー・エリソン (「ハウ・トゥ・スペンド・イット」エディター、「フィナンシャル・タイムズ・ウィークエンド」副編集長)

エドワード・エニンフル (英国版「ヴォーグ」編集長兼欧州統括エディトリアル・ディレクター)

リンダ・ファーゴ (バーグドルフ・グッドマン シニア・バイスプレジデント)

アンジェロ・フラッカヴェント (ファッションジャーナリスト)

ジョー・アン・ファーニス (ジャーナリスト、クリエイティブ・ディレクター)

シャンタル・ガンペルレ (LVMHグループ 人事・シナジー部門エグゼクティブ・バイスプレジデント)

ミシェル・ゴベール (サウンドデザイナー)

ジュリー・ギルハルト (トゥモロープロジェクト プレジデント)

イクラム・ゴールドマン (イクラム創業者)

エリザベス・フォン・グートマン (「システム」/「ファッション・イン・テック-ADA」共同創業者)

ジェファソン・ハック (デイズドグループ共同創業者兼エディトリアル・ディレクター)

ベラ・ハディッド (モデル)

アマンダ・ハーレック (クリエイティブコンサルタント)

アシュリー・ヒース (「ポップ」/「アリーナ・オム・プラス」 エディトリアル・ディレクター)

ロール・エリアール・デュブルイユ (ザ・ウェブスター創業者兼クリエイティブ・ディレクター)

エイドリアン・ジョフィ (ドーバーストリートマーケット インターナショナルCEO)

シルビア・ジョリフ (フランス版「ヴォーグ」エディトリアル・ディレクター)

イブラヒム・カマラ (スタイリスト、「デイズド」編集長)

ナタリー・キンガム (ファッションコンサルタント)

カーリー・クロス (モデル、慈善家)

スザンヌ・​コラー (「M・ル・マガザン・デュ・モンド」 ファッションディレクター)

栗野宏文 (ユナイテッドアローズ クリエイティブ・ディレクター)

スージー・ロウ (スタイルバブル創業者、ジャーナリスト)

リンダ・ロッパ (ポリモーダ・パリ ストラテジー&ビジョンアドバイザー)

パット・マクグラス (メイクアップアーティスト)

ケビン・マ (ハイプビースト創業者兼CEO)

サラ・マイノ (イタリア版「ヴォーグ」スペシャルプロジェクト統括責任者)

ピエール・A・M’ペレ (フランス版「GQ」エディトリアルコンテンツ統括責任者)

スージー・メンケス (ジャーナリスト)

サラ・モワー (米国版「ヴォーグ」エディター)

サミラ・ナスル (米国版「ハーパーズ バザー」編集長)

アレクシア・ニジンスキー (「システム」/「ファッション・イン・テック-ADA」共同創業者)

メル・オッテンバーグ (「インタビュー マガジン」編集長)

エズラ・ペトロニオ (「セルフ・サービス」エディター兼クリエイティブ・ディレクター、写真家)

ファビオ・ピラス (ロンドン芸術大学セントラル・セント・マーチンズ 修士課程コースディレクター)

ピーター・フィリップス (クリスチャン・ディオール メイクアップ クリエイティブ&イメージディレクター)

ロイック・プリジェント (映画監督)

ガイア・レポシ (レポシ クリエイティブ・ディレクター)

カリーヌ・ロワトフェルド (「CRファッションブック」創業者)

ローレン・サント・ドミンゴ (モーダ・オペランディ共同創業者兼最高ブランド責任者)

ジュリア・サー・ジャモア (スタイリスト、英国版「ヴォーグ」ファッションディレクター)

マリ・アメリー・ソーヴェ (スタイリスト、「マスターマインド」共同創業者兼クリエイティブ・ディレクター)

アン・フローレンス・シュミット (フィガロ ディレクター)

レア・セドゥ (女優)

シンディ・シャーマン (アーティスト)

エイミー・ソング (インフルエンサー、ソング・オブ・スタイル創業者)

カルラ・ソッツァーニ (ディエチ・コルソ・コモ創業者、アライア財団プレジデント)

ステファノ・トンキ (ジャーナリスト、エディター、キュレーター)

ユージェニー・トルシュ (フランス版「ヴォーグ」エディトリアルコンテンツ統括責任者)

エイゼル・トゥデル (ファッションプラットフォーム エイゼル創業者)

ナタリア・ヴォディアノヴァ (モデル、慈善家)

アレクサンドラ・ヴォロニェツカ (スタイリスト、ファッションコンサルタント)

マーガレット・チャン (中国版「ヴォーグ」編集長)

 

LVMHの若手ファッションデザイナー支援事業25周年

LVMHでは創立以来25年間にわたり、グループの全メゾンにおいて歴史に裏付けされた素晴らしい伝統文化をさらに高めながら、創造と革新への情熱を基盤にした創作を続けてきました。ベルナール・アルノーは次のように説明しています。「伝統や遺産から芽吹いた革新には力がある」。

ファッション、ジュエリー、パフューム、レザーグッズ、ワイン造り、時計など、LVMHグループの多様なビジネスにおいて、メゾンとデザイナーは高品質への追求、革新、創意、創造性への情熱において秀でた姿勢を貫いています。

歴史と未来は共に創造性に深く結びついているため、LVMHと傘下メゾンは常に積極性を持ってクリエイティブな才能を育ててきました。創造性はLVMHの核心的な企業価値の一つであり、デザイナーからセラーマスターに至るまで、全チームの指針となっています。そしてLVMHの全メゾンにおいて、あらゆる創造性を支える原動力となっているのです。こうした背景から、2014年10月に現代アートを支援するフォンダシオン ルイ・ヴィトンを開館しました。フランク・ゲーリーの設計による壮麗な建物で、LVMHのアートに対する永続的な支援の舞台となっています。

LVMHは「創造性への情熱」を原動力に、長年にわたって企業慈善イニシアティブを通じ、世界のファッション業界に対して次のような支援事業を行ってきました。

  • ANDAMファッション・アワード (フランス国立モード芸術開発協会)
  • イエール国際モード・写真フェスティバル
  • ロンドン芸術大学 セントラル・セント・マーチンズ
  • フランス文化・通信省設立の若手デザイナー向け投資ファンド

若手ファッションデザイナーの育成・支援を目的としたLVMHプライズの創立も、こうした熱意から実現したものです。LVMHのイニシアティブは、ファッション業界の持続的成長と多様化において欠かせない新しい才能の勢いと台頭を底上げする力となっており、こうした活動を通して、高級ブランドの世界的なリーダーとしての責任をも果たしているのです。