時を超えてポルトフィーノによみがえるスプレンディード マーレ
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© Belmond
2021年4月、ベルモンドホテル (LVMHグループ傘下) がイタリアのポルトフィーノに擁するスプレンディード マーレがリニューアルオープンします。パリのフェステン アーキテクチャがデザインを手掛けた数カ月にわたる全面改装を経て、イタリアの「ドルチェ・ヴィータ」を体現するスプレンディード マーレがよみがえります。
漁師のためのゲストハウスから始まった、夢のような体験を求める旅慣れた人々のサンクチュアリ。スプレンディード マーレの歴史は、土地の精神を守りながら卓越したプロパティの伝統を継承するベルモンドのコミットメントを象徴しています。スプレンディード マーレは、ベルモンドが2019年にLVMHグループに加わってから、初めて改装を手掛けたホテルとなります。ポルトフィーノの有名なピアツェッタの中心部に建つ、映画のような魅力を湛えたゲストハウスをよみがえらせるため、シャルロット・ド・トナックとヒューゴ・ソーザイが共同で創業したフェステン アーキテクチャ (Festen Architecture) がデザインを手掛けました。
新たなデザインは、ひそやかに始まったスプレンディード マーレの歴史と、リグーリア海岸の伝統的な景色にインスピレーションを得ています。シャルロット・ド・トナックは、「ゲストには心地よく、リラックスして過ごしながら、歴史ある精神にも触れてほしいと考えました。ホテルのデザインと周辺の環境とのつながりを感じてもらえれば」と述べています。
リグーリアの海岸沿いでは、古くから家のファサードや雨戸にパステルカラーが用いられてきました。ホテルの内装にはアンバーとシーグリーンのカラーパレットとコーストスタイルの天井を取り入れ、バスルームには周辺のビーチハウスから着想を得たホワイトとイエローのタイルを使用しています。
マリンスタイルはホテル全体へと続きます。レストランには7,000枚のテラコッタタイルを使用。ヒューゴ・ソーザイは、揺れ動く水面のきらめく光をイメージしたと述べています。14の客室とスイートに用いられた木材は、ポルトフィーノの港に停泊するヨットに古くから使われてきた素材に手作業でニスを施したもの。それぞれの客室には、潮を意味する「ラ・マレア」など、海を思わせる名前が付けられています。ベッドのヘッドボードは寄木細工の中にロープのパターンを取り入れ、ルームキーにはスプレンディード マーレのエンブレムであるマリンノットのモチーフがデザインされています。フェステン アーキテクチャの試みは、1940年代から50年代に見られたイタリアのデザインコードをローカルのクラフツマンシップと現代的な感性に融合するものでした。グリエルモ・ウルリッヒによるウォールナット材のアームチェア、オスカー・トラスコ作のテーブルランプを配し、木の床はポルトフィーノのサン・ジョルジョ教会をイメージしています。
ホテルの随所には、カッラーラ大理石、ムラーノガラスのウォールランプ、ロロ・ピアーナの美しいファブリックなど、イタリア各地から選び抜かれた上質な素材が使用されています。このホテルのためにアーティストのガブリエレ・カッペリが手掛けた作品が洗練されたモダニズムを表現し、映画のワンシーンのような写真とアート作品がそこに加わります。また、1954年にジョセフ・L・マンキウィッツ監督の映画『裸足の伯爵夫人』の撮影中、スプレンディード マーレに滞在した女優エヴァ・ガードナーにもインスピレーションを得ています。
ホテルスタッフのためにスタイリッシュなユニフォームを手掛けたのは、ミラノを拠点とするファッションデザイナーであり、2015年LVMH プライズのファイナリストでもあるアーサー・アルベッセ。幾何学的なパターンを取り入れ、ミッドセンチュリーモダンのエレガントなシルエットを作り出しました。インスピレーション源となったのはポルトフィーノ国立公園の美しさと強い光。トスカーナで織られたファブリックのディープブルーは、時間によって変化する海の色を思わせます。
スプレンディード マーレのリニューアルオープンとデザインについては@belmondsplendidomareをご覧ください。ご予約のお問い合わせ: belmond.com