世界鎌状赤血球症デー:LVMHは、鎌状赤血球症の研究と治療において世界トップレベルの拠点であるパリのロベール・ドブレ病院のチームに対する10年間の支援にスポットライトを当てます
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世界鎌状赤血球症デーは、国連がこの疾患との闘いを「公衆衛生の優先事項」として認める決議を採択したことをうけ、2008年に誕生しました。以降、6月19日には市民の意識を高める運動や募金活動が積極的に行われています。LVMHは、ロベール・ドブレ病院のチームに対する経済支援を10年にわたって続けることで、鎌状赤血球症との闘いに貢献してきました。その資金は、入院している子どもたちへのケアに必要な医療機器の購入に加え、未だ見つかっていないこの病の治療法につながる研究費用に充てられています。LVMHは2020年度の世界鎌状赤血球症デーに際し、この取り組みにスポットライトを当てています。
鎌状赤血球症は、血液に酸素を運ぶ赤血球内の遺伝子が突然変異することによって引き起こされます。正常な赤血球の形状が崩れて柔軟性のない鎌状になり、血管を通じて体内を自由に動きまわり臓器に酸素を提供することが困難になります。その一方で、鎌状赤血球の保有者は生命を脅かすマラリアの症状に耐性があり、この事実からこの疾患がカリブ海、アフリカ、地中海圏において非常に高い有病率を示す理由が分かります。
鎌状赤血球貧血は世界で最も蔓延している遺伝性疾患の1つで、世界中で500万人を超える人々に影響を及ぼしています。毎年25万人以上の子どもたちが、この疾患を持って生まれると見積られています。医療や地域社会の支援がなければ、風邪や気管支炎などの感染症、または貧血により体内組織の酸素不足が引き起こされることが原因で、5歳までに発症した子どもの50〜80%がこの疾患によって亡くなります。
LVMHは、2011年以来、積極的に鎌状赤血球貧血との闘いに関与しており、この病気の研究センターの中でも世界トップレベルの1つであるパリのロベール・ドブレ病院のチームを支援することで、この珍しい疾患を持つ子供たちのケアに注力しています。
この支援の一環として毎年行われているのが、LVMHグループ・マネージングディレクターのトニ・ベッローニとLVMHグループ・人事・シナジー担当エグゼクティブ・バイスプレジデントを務めるシャンタル・ガンペルレが主催する、「Dîner des Maisons Engagées(提携メゾン・ディナー)」です。数多くのLVMHメゾンが出席するディナーで集められた資金は、入院している子どもたちの命を救う医療機器の購入や、ロベール・ドブレ病院の医療チームが進める研究に充てられます。当日は病院のスタッフも招待され、鎌状赤血球症についての関心を高めるとともに、研究の進捗状況を共有されます。
LVMHによる寄付金の結果、2016年にロベール・ドブレ病院の世界でも有名な鎌状赤血球症研究センターは支持療法における重要な進歩を発表し、これまで患者のニーズをより良く理解し、入院患者への治療を改善することに成功しました。