ロエベとサザビーズの特別なコラボレーション、ロエベ ウィーブズ プロジェクト
ファッション & レザーグッズ
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© Loewe
スペイン発のラグジュアリーメゾン、Loeweはオークションハウス サザビーズとのコラボレーションであるロエベ ウィーブズ プロジェクトを通じてクラフトへの取り組みを披露します。アルチザンの装飾が施されたガリシアの栗用ロースター、バッグ、アクセサリーなどの作品を公開。職人のクラフツマンシップが吹き込まれた個性あふれるコレクションを公開します。
スペイン発のラグジュアリーメゾン、ロエベのクリエイティブ・ディレクターであるジョナサン・アンダーソンは、「クラフトは私が惹かれるものの一つであり、ロエベのアイデンティティの中心として捉えています」と述べています。ロエベのプロジェクトでは、いずれもクラフトのさまざまな側面が掘り下げられています。ロエベ ウィーブズでは、装飾であると同時に造形の手段となる「編み」の技法を探求しました。本コレクションのメインとなる作品は、栗用ロースター。粘土から手作業で作られるガリシア地方伝統の壺です。本来は栗を加熱するために空けられたパンチングが、アーティストによって再解釈され、実験的な編みの技法が施されています。
サザビーズでは5月1日から12日まで、陶芸家の巨匠アントニオ・ペレイラが手作業で制作した壺を、ARKO (日本)、ミン・チェン (中国)、ライア・アルケロス (スペイン) という3人のアーティストが再解釈した作品を展示します。これはサザビーズが行う20世紀・21世紀美術のオークションに合わせた特別展示となります。ロエベ ウィーブズの作品は、5月1日よりサザビーズのオンラインマーケットプレイス「Buy Now」で固定価格で販売されます。ロエベはこのプラットフォームに委託する初の主要なファッションブランドとなりました。
また、ロエベはスペイン人アルチザンのイドイア・クエスタとベレン・マルティネス、自社工房の職人を招き、80点以上の栗用ロースターを使って自由な創作を試みるという実験を行いました。編みの技法が持つ無数の表現に忠実に、職人はオブジェの特徴にねじりや回転の技法を加えています。伝統的なロースターの穴にリボン、レザーの紐、ウールの糸、わら、羽根などが編み込まれ、新たな命が与えられています。表面に釉薬やペイントを施した作品がある一方、土の質感をそのままに残した作品も見られました。遊び心のある抽象化によって本来の機能を書き換えた作品は、独自のストーリーを物語ります。ロエベ ウィーブズのロースターに施された装飾の多くは、ロエベの過去のコレクションで出た余剰素材を使用しています。余った素材を再利用し、新たな命を吹き込むことは、ジョナサン・アンダーソンが「私にとっての真のクラフトとは、持続可能なもの」と語るメゾンの精神を体現しています。
ロエベ ウィーブズには、アイコニックなバッグとアクセサリーを再解釈したコレクションも登場します。レザーの端切れで作られたフラワーガーランドをあしらったバルーンバッグ、ラフィアの編み込みを施したエレファントバッグは、5月27日よりloewe.com、および一部ストアで販売されます。「このプロジェクト全体を通して、現代のクラフトが持つ生き生きとした魅力と可能性が伝わることを願っています。私たちの作り出した個性あふれるオブジェは装飾によって機能を再解釈しました。その逆もしかりです」とジョナサン・アンダーソンは述べています。