ルイ・ヴィトンが京都で2018年クルーズコレクションを発表

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2015年のパームスプリングス、2016年のリオデジャネイロに続く今年、ルイ・ヴィトンはクルーズコレクションを披露するため、日本の京都に向かいました。旅の真髄 (こころ)や、人生という旅の途中の様子を表す2018年クルーズコレクションは、ルイ・ヴィトンのウィメンズ・コレクションのアーティスティック・ディレクターを務めるニコラ・ジェスキエールのデザインにより、ファッション、自然、建築を融合したものとなっています。

2018年クルーズコレクションを披露するためにルイ・ヴィトンが選んだのは、奥まった谷に位置し、都市と自然を結ぶ格別な舞台です。異国情緒と現代性を併せ持つミホ ミュージアムは、1997年に建築家I. M. ペイの設計で京都の南西、信楽の豊かな自然に囲まれた土地に建設された美術館で、今回初めてファッションショーの舞台となりました。

ニコラ・ジェスキエールは、デザイナーの山本寛斎に敬意を表するコレクションをもって、メゾンの新たな一章を開きました。山本寛斎は、あらゆる世代の日本人デザイナーがフランスでコレクションを発表するきっかけを作った人物です。

 

現代的かつ伝統的、西洋的かつ東洋的。そのファッションからは進化を巡る問いが浮かび上がります。アイテムは、造形的なデザイン、儀式用の衣装、武道の道着、黒澤映画の作劇法、北野映画に特徴的なメランコリーによって、武士を思い起こさせます。

© Louis Vuitton

パンツスーツと建築的なチュニックは、北斎の絵にインスピレーションを得たデザインが特徴です。ジャージーとレザーを織り合わせたセーターは武具を思わせます。日本文化の影響は能をイメージした金色に輝くイブニングドレスに反映され、ハンドバッグとクラッチは歌舞伎の隈取りで飾られています。