ルイ・ヴィトンがメンズ・クリエイティブディレクターにファレル・ウィリアムスを起用

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2023年2月14日、パリ——このたびルイ・ヴィトンは、メゾンのメンズ・クリエイティブディレクターとしてファレル・ウィリアムスを迎え入れたことを喜んでご報告いたします。6月に開催されるパリ・メンズ・ファッション・ウィークにてルイ・ヴィトンでの初のコレクションを披露する予定です。

ファレル・ウィリアムスは、音楽やアート、ファッションなどの分野で幅広く活動する先見性に満ちたアーティストであり、過去20年間のグローバルカルチャーを象徴する存在として知られています。ジャンルの垣根を越えることができるその才能は、ルイ・ヴィトンの文化的側面とも自然に調和するだけでなく、メゾンが掲げる革新とパイオニア精神、起業家精神という価値をより一層高めてくれます。

「2004年と2008年のルイ・ヴィトンとのコラボレーションを経て、ファレルをメゾンの新しいメンズ・クリエイティブディレクターに迎え入れることを嬉しく思います。ファッションの枠に収まらないその独創的なビジョンは、ルイ・ヴィトンを心躍る新たな章へ導いてくれると確信しています」と、ルイ・ヴィトン代表取締役会長兼CEOのピエトロ・ベッカーリはコメントしました。

 

ファレル・ウィリアムス プロフィール

ファレル・ウィリアムスは、先見性あふれるアーティスト、プロデューサー、シンガーソングライター、慈善活動家、ファッションデザイナー、起業家として幅広く活躍する人物で、彼が手がけた楽曲は世界中の音楽配信プラットフォームで10億回以上再生されています。グラミー賞を受賞した13回のうち、2004年と2014年、2019年には最優秀プロデューサー賞(クラシック以外)に輝き、2012年には米国作曲家作詞家出版社協会(ASCAP)のゴールデン・ノート・アワードを受賞しています。さらには、映画『怪盗グルーのミニオン危機一髪』(2013)の主題歌「Happy」と全曲書き下ろし・プロデュースを手がけた映画『ドリーム』(2016)のサウンドトラックがアカデミー賞のノミネーションを獲得。『ドリーム』は作品賞にもノミネートされました。2019年には、「ブラック・ゴッドファーザー」の異名をとる黒人の伝説的音楽プロデューサーの半生を描いたNetflix映画『ブラック・ゴッドファーザー:クラレンス・アヴァントの軌跡』のために書き下ろした「Letter To My Godfater (from The Black Godfather)」がエミー賞にノミネートされました。2020年にはザ・ネプチューンズとしての活動が評価され、米ソングライターの殿堂入りを果たしています。

2018年にウィリアムスは、ユニバーサル・ピクチャーズのリメイク版『グリンチ』の製作に参加しました。同年には書籍『A Fish Doesn’t Know It’s Wet』を上梓し、映画プロデューサーのミミ・ヴァルデスとともにNetflixの子ども向けドキュメンタリー『みんなでビックリ大発見!』をリリース。この他にも『DOPE/ドープ!!』(2015)や『ロクサーヌ、ロクサーヌ』(2017)、『ヴォイス・オブ・ファイア〜調和の歌声〜』(2020)、Amazonの『ハーレム シーズン2』、HBO Maxから公開予定のリナ・ウェイスとの共作『Rollin’(原題)』をはじめ、数多くの作品の製作にも携わっています。

2019年には、子どもたちのポテンシャルを最大限に引き出し、公平な教育を提供することですべての子どもたちに平等なチャンスを与えることを目指す非営利団体「YELLOW」を設立しました。2020年には、別の非営利団体「BLACK AMBITION」を設立。この団体は、恵まれない環境に置かれた起業家たちにテクノロジーや健康、Web 3.0、商品/サービスという分野での起業を支援するというイニシアチブに取り組んでいます。長きにわたって人種差別と戦ってきたウィリアムスは、奴隷解放記念日として知られる「ジューンティーンス(6月19日)」を新しい祝日に加えるため、米バージニア州のラルフ・ノーサム知事との会談にも臨みました。2019年4月には、ウィリアムスの故郷でもあるバージニア州バージニア・ビーチを舞台に数日にわたって音楽フェスティバル「SOMETHING IN THE WATER」を開催しました。昨年の夏には、6月17日から19日にかけて首都ワシントンでフェスティバルが開催されました。今年の4月にはバージニア・ビーチでの開催が予定されており、イベントを通してコミュニティに光を当てるという目標をさらに追求します。

ウィリアムスは、ファッションブランドのクリエイターおよび起業家としても卓越した才能を持っています。そのなかでも「Billionaire Boys Club」と「Ice Cream」は有名です。2019年の秋には、起業家のデイヴィッド・グラットマンとタッグを組み、マイアミのデザイン・ディストリクトに「Swan」と「Bar Bevy」という飲食店をオープン。2021年には「The Goodtime Hotel」をオープンしました。2020年には、モノやヒトを通じてひとりひとりがウェルビーイングを追求することの大切さを発信するスキンケアブランド「Humanrace」を立ち上げました。