ヘネシー、森林再生プログラム「フォレスト・デスティネーション」を展開

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ヘネシーは、国連で祝される国際森林デーに合わせて、3月21日、森林再生プログラム「フォレスト・デスティネーション」の始動を発表しました。2020年に始まったこのプログラムは、2030年までに50,000ヘクタールの森林を再生させることを目標としています。

 

250年以上前のコニャック製造メゾンの創業以来、ヘネシーは森と深い関わりを持ってきました。Eau de Vie (原酒)を熟成させる樽に使われるオークの品質は、卓越したヘネシーのコニャックにとって不可欠な役割を果たします。コニャックの生産にとどまらず、森林生態系の保全と再生は気候変動との闘いに貢献し、次世代に好ましい未来をもたらします。ヘネシー社長のローラン・ボワロは次のように述べています。「ヘネシーは常に、時空を超えた長期的な視野を持ち続けています。今日、人類の未来は、森林生態系の保全と再生という困難な課題に私たちが取り組むことができるかどうかにかかっています。この課題は、個人の利益を超えた遥か先にあります。『フォレスト・デスティネーション』によって、私たちが行動し、集団的な運動に参加し、公共の利益のために具体的に貢献することを目指しています。」

ヘネシーは「フォレスト・デスティネーション」プログラムにより、メゾンが拠点をおくすべての地域において、現地でのプロジェクトを推進しています。フランスでは国立森林局(ONF)と協力し、1999年の嵐で壊滅的な被害を受けたシャラント地方ブラコンヌの25ヘクタール(25万平方メートル)の土地に27,055本のオークの苗木を移植する活動を行っています。世界においては、2020年にReforest’Actionとのパートナーシップを開始し、南アフリカ、ケニア、ナイジェリア、そして中国や米国でのプロジェクトで、現地の生態系における活動を展開しています。ケニアでは、ヘネシーと地元のパートナーであるTrees for Kenyaが、ケニア山の保護林の一部の森林再生を支援し、400ヘクタールにわたって30種25万本の木を植えています。米国では、火災で森林が破壊されたオレゴン州において、生物多様性の回復を促進し、地域の野生生物の生息地を新たに創出するため、ヘネシーは93ヘクタールの土地に10万本の植林を行うことを誓約しました。また、マダガスカルでは、ヘネシーは地元のパートナーとともに「森の学校」を建設し、農業を担う若者を訓練するとともに、学校に通う子どもたちの意識を高める取り組みを行っています。メゾンでは、40ヘクタールの土地にさまざまな種類の苗木を6万本植えることを支援していきます。

昨年、ヘネシーは世界各地の森林再生・森林農業プロジェクトを通じて、4,800ヘクタールの土地に220万本以上の植樹を行いました。コニャック製造メゾンであるヘネシーの目標は、「フォレスト・デスティネーション」を通じて、地球上の生態系にとって樹木の多様性と森林保全がいかに重要であるかについて社会の認識を高め、この共通の利益をもたらす共同イニシアティブへの他の出資者の動員を支援することです。