ゲラン×ユネスコの『ウーマン・フォー・ビー』プログラム、カンボジアで2回目のトレーニングを開始

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ゲランとユネスコが共同でイニシアティブをとるウーマン・フォー・ビー プログラムにおける最初の女性養蜂家グループは、2021年、南フランスにてトレーニングを完了しました。ゲランのミューズであり、引き続きプログラムのゴッドマザーを務めるアンジェリーナ・ジョリーは、マドックス・ジョリー・ピット財団(MJP)と共同でプノンペンのユネスコチームが認知した11人の養蜂家実習生と共に、2022年のトレーニングコースの正式な開始に立ち合いました。トレーニングは今回で2回目となり、期間は6ヵ月間です。

ウーマン・フォー・ビー プログラムの2つの柱は、女性の起業家精神とミツバチの保護です。この第二期生は理論と実践の両面からトレーニングを受け、持続可能な養蜂場の運営に備えます。また、クメールの歴史におけるミツバチの重要性、カンボジアに生息するミツバチの特異な性質とその保護の難しさについてもさらに学びます。2021年のプログラムを卒業したアゲリナ・カネロプルーは、アンジェリーナ・ジョリーと共にカンボジアで参加し、養蜂の成功事例や自身の経験を新しい研修生に伝えました。

「トンレサップ生物圏保護区におけるユネスコとゲランのパートナーシップ、そしてサムロット地区における MJP財団とのパートナーシップは、女性たちが養蜂家としての訓練を受け、世界中の女性起業家のネットワークの一員となることを支援するものです。このプロジェクトの理念は、地域の人々が自然資源を保護し、自分たちの望むように地域社会を発展させることを支援することです」とアンジェリーナ・ジョリーは語っています。

カンボジアにおいて、ワイルドハニーは伝統的な薬の主成分のひとつであり、蜜蝋は祝福の儀式によく使われ、蜂蜜狩りは先祖代々から伝わる活動です。しかし現在では、森林伐採、農業における農薬の使用、持続不可能な蜂蜜狩りが、カンボジアに生息するミツバチの個体数を脅かす主な要因のひとつとなっています。トレーニング終了後、未来の養蜂家たちは、新たに得た知識をアンバサダーとして発信することができます。そうすることにより、食料安全保障や持続可能な生態系の管理に欠かせない受粉において、ミツバチがどのような役割を果たすのかについて認識を高めることができます。IPBESが発表した、花粉媒介及び食料生産に関する価報告書によると、すべての食用作物のおよそ75%、また野生の顕花植物の90%が、ハチを含む受粉媒介者に依存しています。

今回のゲランとの共同企画について、ユネスコ事務局長のオドレー・アズレー氏は次のように語っています。「今世紀の重要な課題のひとつは、人類と自然、そしてすべての生き物を再び調和させることです。ユネスコが131ヵ国において指定した727の生物圏保護区では、まさにこれを目指し、地域社会が持続可能な開発を実践しています。ゲラン×ユネスコ ウーマン・フォー・ビー プログラムは、多くの取り組みの一例であり、自然との調和が可能なだけでなく、実現されていることを証言しています。女性の養蜂家に力を与え、脆弱なコミュニティの生計向上に貢献し、ユネスコの生物圏保護区の枠を超えたモデルとなっています。」