© Benjamin Benmoyal

メゾン/0 持続可能なラグジュアリーを目指して: セントラル・セント・マーチンズとLVMHは環境危機への対策と若い人材との交流をテーマに、クリエイティブな教育を通じたパートナーシップを推進します。

芸術大学として世界的に知られるロンドンのセントラル・セント・マーチンズとラグジュアリー分野をけん引するLVMHは、2021年のアースデイに際し「メゾン/0 持続可能なラグジュアリーを目指して」を発表しました。このパートナーシップは多様なバックグラウンドを持つ人材とのコラボレーションを活用し、持続可能なより良い未来を創ることを目的としています。地球温暖化や生物多様性の保護といった問題をクリエイティブな教育を通じて若い学生たちに提起し、彼らのプロジェクトを支援していきます。

具体的には次の5つの柱を軸に、今後5年間をかけて多面的なアプローチが展開されます。

1. LVMH 奨学金: 環境問題に取り組むクリエイティブなアーティスト、デザイナー、メーカーを支援します。

2. LVMH LIFE 360 環境プログラムの研究開発: デザインの研究を通じて再生可能なラグジュアリーのプロトタイプを開発します。これは生物多様性、循環性、透明性に取り組むLVMHの環境戦略LIFE 360に沿って行われます。

3. 破壊的カリキュラム: 生物多様性へのフットプリントをテーマに次世代のクリエイティブ人材にインスピレーションを与え、教育します。再生可能な農業にフォーカスしたアクションプランも実行されます。

4. チャレンジ ファンド: LVMHとセントラル・セント・マーチンズの学生・卒業生との間に継続的な対話の場を設けます。環境問題への対策となる持続可能なイノベーションを取り入れた先駆的なアイデアの創出を目的としています。

5. 2つのメゾン/0 アワード: 環境にポジティブな影響をもたらすデザイン手法を取り入れた卒業制作プロジェクトには「グリーントレイル」が贈られます。さらに2021年より、アートプログラムを通じて自然を守るクリエイティブな活動を称える「ディス・アース・アワード」が実施されます。

 

 

LVMHとセントラル・セント・マーチンズの長きにわたるパートナーシップは新たなステージを迎えます。

2011年に始まったLVMHとセントラル・セント・マーチンズとのパートナーシップは、プロフェッショナルとアカデミックの世界をつなぐ数々のイニシアティブに取り組んできました。このコラボレーションは当初より、ラグジュアリー分野における持続可能性の追求を掲げ、未来の才能にインスピレーションを与えて教育することを目的としています。パートナーシップの初年度には、優れた学生に贈られるLVMH Grand Prix Scholarships (LVMHグランプリ奨学金) と呼ばれる5つの奨学金を創設。イベントやカンファレンスが開かれる大学構内の多目的スペースは、LVMHを称えて「LVMH レクチャーシアター」と名付けられました。

2017年には、新たなパートナーシップ「ラグジュアリーにおける持続可能性とイノベーション | 創造性の育成」を発表。若い才能の創造性を刺激し、彼らが環境危機に対するラグジュアリー分野のソリューションを生み出すことができるよう支援を行ってきました。

こうした理念から、メゾン/0始まりました。プロトタイプの“バージョン0”を思わせる名前は、ゼロからの革新とモデルの再考という目標を示しています。このイニシアティブは、持続可能なイノベーションにデザインが果たす大きな役割をさまざまな形で伝えていきます。

その他の活動 : 社会責任と環境責任