環境への取り組み 

LVMHはこの25年間、生産工程、習慣、行動を予測し状況に合わせることで、業界が直面する数多くの環境課題により効果的に対処するべく、日々取り組んできました。

© Emiliano Ponzi / ARR

長期的なコミットメント

グループ傘下メゾンの製品には、天然で希少性の高い貴重な原材料が使われています。ラグジュアリー製品のデザインと製造には、イノベーション、クリエイティビティ、卓越した技量だけでなく、環境への配慮も求められます。メゾン独自の伝統から生まれるこうした価値は、環境チームの優れたノウハウとコミットメントを通して受け継がれていきます。LVMHの環境部門は、これまで25年以上にわたり、各メゾンと緊密に連携して模範となる環境パフォーマンスを実現させてきました。

ベルナール・アルノーが2001年に署名した「環境憲章」は、グループの目標と戦略を次のように定めています。

  • 環境パフォーマンスの向上
  • 共同コミットメントの促進
  • 環境リスクの管理
  • 環境イノベーションとクリエイティビティの融合による高品質な製品のデザイン
  • 企業の枠を超えたコミットメントの推進

 

LIFE:LVMHの環境インジケーター

2012年に導入されたLIFEプログラムの目的は、環境要因を経営プロセスにより深く組み込み、新しい環境マネジメントツールの開発を促進し、LVMH傘下のメゾンの革新的な取り組みによって実現した変化や改善を統合することです。各メゾンの執行委員会により実施されるこのプログラムは、環境パフォーマンスに関する9つの主要な要素をベースにしています。メゾンは、戦略目標の優先順位を決めてアクションプランを策定するとともに、パフォーマンス測定のインジケーターを定めます。2014年6月以降、LIFEは各メゾンの戦略計画の一部に組み込まれています。

「LIFEプログラムは、環境パフォーマンスの向上に向けたLVMHのイニシアティブを組み立て、そのイニシアティブを共通の優先領域と目標にフォーカスさせるものです。このプログラムは、メゾンのクリエイティブな飛躍を見据えた新しい基盤と出発点を用意すると同時に、LVMHが直面する極めて重要な環境問題へ対処する上で必要なつながりや収束点を確固たるものにします。

毎年発行されるLVMHの環境レポートでは、環境に関する方針、戦略、事例、インジケーターを提示しています。

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Initiatives

  • LVMH傘下のメゾン、再生可能エネルギーから電力を得る! 

    太陽光、風力、地熱、潮力、植物を問わず、再生可能エネルギー源はすべて、カーボンフットプリントが非常に少ない (ひいてはゼロである)点が共通しているため、世界的なクリーンエネルギーへの転換において最高の位置につけています。再生可能エネルギーはLVMHの環境に関する方針においても優先項目です。LVMH傘下のメゾンの中では、タグ・ホイヤーとロロ・ピアーナが先導的な役割を果たしています。

  • LVMHがグループ内部炭素基金を設立 

    LVMHは2015年11月、このようなイニシアティブとしてはグループ史上初となる、内部炭素基金を設立しました。このイニシアティブの狙いは、グループと傘下の各メゾンが排出する温室効果ガスを減らすための好循環を生み、地球温暖化を抑制する国際的な努力に貢献することです。こちらの基金の取り組みについて以下ビデオをご覧ください。

  • 建設:グリーンビルディング 

    建設業界は、世界第3位の温室効果ガス排出源です。このためLVMHは、グループの施設 (商品保管所、店舗、オフィス)における環境パフォーマンスを優先基準にしました。2つのすばらしいプロジェクトがこの方針をよく表しています。

  • 環境課題に合わせたロジスティクス 

    2002年以来、LVMHは大部分のメゾンで環境監査を実施し、ロジスティクスを原因とする温室効果ガス排出に適切な対策を講じられるよう図ってきました。その結果この20年で、輸送距離の長短にかかわらず、経営実績と優れた環境パフォーマンスを兼ね備えた方法で製品を届けるために、一連の活動が行われました。いくつかの象徴的な例をご紹介します。

  • 電気自動車で澄んだ大気を! 

    COP21会議の代表団は電気自動車で移動し、気候変動との戦いにおけるグリーンモビリティの役割を際立たせます。この理念はLVMHに深く根付いており、グループ傘下でワイン & スピリッツを扱う2つのメゾン、ヘネシーとモエ・エ・シャンドンのイニシアティブがこれをよく表しています。

  • リテールのエネルギー需要を減らす 

    LVMHが排出する温室効果ガスの約70%は、傘下のストアでのエネルギー消費に起因します。こうしたストアの売り場面積は、世界中で100万平方メートルに及ぶのです。気候変動との戦いを支援するため、LVMHと傘下の各メゾンは売り場におけるエネルギーパフォーマンスの改善に優先的に取り組んできました。

  • LIFEプログラム・ブルガリの例 

    LVMH傘下のメゾンの例に漏れず、ブルガリも自社の戦略計画にLIFEプログラムを組み入れています。執行委員会は、各オペレーショナルチームのサポートを受けながら、すでに実施されているイニシアティブを強化し組み立てるための、野心的なアジェンダを策定します。

  • CEDREリサイクリング プラットフォーム 

    2010年、LVMHのパフューム & コスメティクス事業セクターとセフォラは、廃棄物の分別・リサイクル・回収のプラットフォームであるCEDREの利用を開始しました。

  • 持続可能な方法で管理された森からの木材を使用したへネシーの樽 

    コニャックにある樽製造会社サラズィンは、へネシーのオー・ド・ヴィーがしっかり熟成されるよう、樽の保守・修理を行っています。

  • ゲランのエコデザイン 

    ゲランでは、エコデザインがチームにとってイノベーションの源泉となっています。チームに対し、クリエイティビティを発揮し、未来のラグジュアリーを別の視点から捉えるよう促し、製品のライフサイクル全体について今まで以上に責任と持続可能性を重視するよう働きかけているのです。

  • ルイ・ヴィトン ドローム工房 

    風景に違和感なく溶け込むよう設計・建造されたルイ・ヴィトンのドローム工房は、フランスの非居住用建物を対象とする厳しい環境基準、HQE (Haute Qualité Environnementale)の認証を取得しています。フランスの工業用建物で最大規模となる屋上緑化が、自然との完璧な一体化に一役買っています。