マリオ・ルフラン

ウィメンズ プレタポルテ テクニカルディレクター, ルイ・ヴィトン

職業は?

ルイ・ヴィトンのウィメンズ プレタポルテ テクニカルディレクターとして、メゾンのアーティスティックディレクターのビジョンに命を吹き込み、構想を素晴らしい作品に変身させる任務を帯びています。作品はすべて、メゾンのアトリエに由来するサヴォアフェールと技術的快挙を証明しています。そもそも、ルイ・ヴィトンのプレタポルテの特性のひとつは、様々な素材を組み合わせる技術にあります。

経歴は?

これまでの人生で、情熱に従うこととエクセレンスを目指すことが指針のひとつでした。母のもとで仕事を覚え、13歳の時にはもう、創造性というよりも技術的な目で服をデザインしていました。非常に若くして、カール・ラガーフェルド、それからアルベール・エルバスに会う特別な機会に恵まれ、学校を卒業してすぐに彼らのもとで相次いで経験を積みました。

この職業に求められる主な資質とは?

正確さは必須の資質です。メゾンのプレタポルテを作り上げることとは、私たちにとって非常に大切な規範を守り、修得することができ、しかし同時に、必要があれば思い切って規範から逸脱することです。こうした逸脱が、しばしば各作品の唯一性とエクセレンスを生み出すのです。

この職業で感動を覚えることは?

私の原動力は、つねにより複雑な技術的課題への挑戦に成功すること、仕事と粘り強い取り組みが報われるのを見ることです。情熱を持って、素晴らしい目標が念頭にあれば、すべてのプロジェクトは実行可能であり、自身の限界を押し広げることが日々の満足感になります。

この職業を若者たちへ受け継いでいくこととは?

継承は専門性の高い優れた職業の存続の鍵ですから、非常に重要視しています。手工業の価値を高め、将来の担い手たちの関心を引きつけるために、あらゆることをしたいと思います。それから、才能ある人材の可能性や感受性を見出し、異なる世代の2人を一組にして効果をあげることが重要であると考えています。