マーチャンダイジング道にひた向きな藤原聡子は、ロエベを世界中の顧客に届けることに全力を注いでいます。
「私は大阪のルイ・ヴィトンストアでキャリアをスタートしました。店舗スタッフとして勤める中、社内プログラムの一環としてパリのシャンゼリゼ店で約4か月の間働く機会があり、そこでマーチャンダイジングチームのパリでのバイイングを見学したことをきっかけに、帰国後はマーチャンダイジングの道へとキャリアを切り替えました。その後、ルイ・ヴィトン マルティエ本社のマーケティング部でスモールレザーグッズ(SLG)の製品開発部を立ち上げる際にお声がけをいただき、2009年よりパリで働くことになりました。その後もパリ本社でマーチャンダイジングに関わる様々な仕事をし、ロエベに移ったのは2017年3月でした。アットホームでファミリーのような環境なので、長く働かれている方だけではなく私のように新しく入社した人間も含め、皆が生き生きと働いているように感じています。デザイナーのジョナサンやCEOのパスカルを中心に、ブランドのビジョンやストラテジーが構築されており、ブランドをもっとたくさんの方に知っていただき、成長させていきたいという目標がスタッフ一人一人と共有されている活気あふれるブランドです。
ロエベに入社してすぐにストアクラスタリングプロジェクトを任されました。クラスタリングとは各店舗を顧客層や立地環境などの特徴によっていくつかのグループに分けながら、それぞれのストアグループに並べる製品アソートメントを決めていくプロジェクトです。これはマーチャンダイジングから営業、VMD(ビジュアルマーチャンダイジング)、サプライチェーンといった他の部署の方々とともに一つの目標に向かって進めるプロジェクトで、とてもやりがいを感じているのと同時に、非常に勉強にもなっています。
ロエベはLVMHグループの中でもまだまだ小さいブランドで、コアバリューを多くのお客様に知っていただき、顧客層を広げるという大きな課題があります。その課題に向かってモチベーションを上げ、一丸となって進んでいるのがロエベの良さだと思います。
また、LVMHグループ全体に当てはまることかと思いますが、インターナショナルな顧客を対象とするにあたり、ブランドのコアバリューを世界中に届けるために国や部署を超えた取り組みを行っています。多国籍かつ様々な部署と仕事をする環境にあって、日々関わりを持っている方々からインスピレーションを受けられることも、大きなモチベーションとなっています。
ロエベを世界中に届けるため、本社マーチャンダイジング部門の一人として各リージョンのマーチャンダイザーとも緊密に連携を取り、現地で何が起きていてどのようなサポートが必要なのかを理解し、買い付けや製品アソートメントを行っています。同時に、お客様からのフィードバックを汲み上げ、より良い製品展開ができるようデザイン・チームに還元もしています。これら全てがつながっていて、だからこそ起業家精神をもち、ロエベの成長にどのような貢献ができるのかを常に考えないといけません。特に今の私のポジションにおいては、それが一番重要だと思うのです。」