専門とする職業は?
新聞社ル・パリジャンの副編集長として、デジタル・編成を担当しています。具体的には、動画やポッドキャスト、SNSなど、新しいデジタル媒体での掲載プランを担当する複数のチームを管理しています。また、ル・パリジャンは電子化を進めているため、これに直結する掲載記事の編成も担当しています。
経歴は?
私がジャーナリズム業界に入ったのは、タイミングだったと言えます。法学部の学生時代、ポワティエのある地方紙でスポーツ記事を書くアルバイトを始めました。その後、ジャーナリズム専攻で進学するのではなく、ウェブ編集の修士課程を学びました。強く興味をもっていたデジタル分野でアピールしたかったのです。それからはデジタルに関する記事の投稿を継続し、2016年末、30歳でル・パリジャン紙に入り現在のポジションに着きました。
エピソードは?
2年半前にスタートした「Code Source」というポッドキャスト配信は、私にとって特別なものでした。当時、特に社内の空気は、ポッドキャストに対して好意的ではありませんでした。ところが、3か月という記録的なスピードで成功させたのです。現在、Code Sourceはフランス国内でトップクラスのニュース配信ポッドキャストです。ニューストピックについてやや長めのストーリーを語るジャーナリストに焦点を当てたスタイルは、紙面とは異なり、コンテンツ編集力がより評価されます。視聴者から「ポッドキャストのお蔭で、ジャーナリストたちについて知ることができた」と言われると、とても誇らしく感じます。
これから社会に出る若者へアドバイス
ありきたりな教育過程を修了したことで満足しないことです。常に自分から学び続け、様々なことにさらにチャレンジすることにオープンでいてください。私の例でいえば、プログラミングを少し習ったり、デザインツールの使用法を習得したりしています。ジャーナリズム業界では大して役に立つものではありませんが、デジタル分野の知識をさらに深めることを目指しています。