Unconscious Bias –無意識の偏見

私たちLVMHはダイバーシティの大切さを信じています。

2020年、LVMHDiversity & Inclusionのプログラムとともに新たな1年をスタートしました。テーマは「Unconscious Bias(無意識の偏見)」。自分の中の偏見を意識することは、先入観や固定概念を取り去るだけでなく、ビジネスでより良い結果を達成するのに欠かせません。LVMH Diversity & Inclusion部門長ヘイデン・マヤヤスをファシリテーターに迎えて実施されたセッションでは、すべてのLVMHエグゼクティブ&マネージャーを対象に、後に彼らがスタッフにトレーニングするための内容が組まれました。

「これは何と書いてある?」

「MFBGL」とある5文字が下半分を隠した状態でスクリーンに映し出されると、 多くの参加者が自動的に「MERCI」以前見たことのあるパターンを基に回答。彼 らはヘイデンから様々に投げかけられる問いや個人的体験、ペア&グループ・ ディスカッションを通じて、日常的に見られる様々な”偏見”を認識していきま す。

「私たちは皆、無意識の偏見を持っている。それは特別なことでも、悪いことで もありません。その人のアクションはそれぞれが持つ価値観や信条、背景に基づ いていて、なんらかの偏見が作用しています」ヘイデンは続けます。 「まず自分が偏見を持っていることを認めること、その偏見が、マイナスの結果 をもたらす可能性があると理解すること。そう意識し、偏見を減らすための方法 を考えることは、先入観や固定観念を取り去るだけでなく、私たちのビジネスに より良い成果をもたらし、真の進化には欠かせません。そのためのセッションな のです」

各メゾンのエグゼクティブ&マネージャーたちは、トレーニングを通じて世界中 でビジネスを展開するLVMHにとってダイバーシティ&インクルージョンが重要 なのはなぜか、さらに理解を深めたようです。

橘田新太郎 フェンディ・ジャパン 取締役社長&CEO

「無意識の偏見について、気づいているだけでは十分ではありません。気づき、 そして積極的に行動していかなければならない。ビジネスにおいても、習慣のよ うに長い間続けていれば考えも似てしまいがちです。今回のセッションにより新 しいアイデアを考え出す可能性がさらに広がったと思います」

エマ・ベアゲル LVMH フレグランスブランズ・ジャパン 取締役社長

「お客様が何を求め、期待しているかに耳を傾け、それについて偏見を持たない こと。それこそが質の高いサービスに重要です」

クリスティン・エドマン ジバンシィ・ジャパン 取締役社長&CEO

「トレーニングは厳しいものでした。私たちは皆、偏見を持っているという醜い 真実に向き合わなければならなかったのです。私自身、公平かつ平等でいるよう にはできても、皆の意見を常に考慮して動けていなかったかもしれない。今後は どのような状況下でも無意識の偏見について意識し、積極的に行動していくことが私の役割だと思います」

蒲谷直子 ショーメ・ジャパン 取締役社長

「ブレーンストーミングセッションや会議はプロフィールの違うメンバーで構成 し、様々に違ったアイデアを生み出せるようにしたいですね。彼らには、すぐに 判断し拒否するのではなく、まず受け入れ、深く考え、共有し、議論してもらい たいと思っています」

無意識の偏見がもたらし得るビジネスや人への影響について話し合ったリーダー たち。ケーススタディに取り組みながら、個人、チーム、ひいては組織におい て、バイアスの影響をいかに最小限に抑える必要があるかを再認識しました。

アレッシア・アンブロジオ ロロ・ピアーナジャパン HROrganizational部門

「私たち皆が発言権を持てるようにしなくてはなりません。多様性のある組織は 変化し続ける市場において大きなシェアを捉えると同時に、革新的でクリエイ ティブな職場環境を促進できるはずです」

フェルナンド・サリーナス ベルルッティジャパン HRマネージャー

「偏見を認識することで、より多様でインクルーシブな環境を作っていけると思 います。周りの人の感情や経験、そしてもちろんユニークさを理解するにも役立 ちます」

落合範子 ルイ・ヴィトンジャパン 人事部ヴァイスプレジデント

「人事としてのキャリアもありますし、自分は偏見について自覚があると思って いました。が、トレーニングは無意識の偏見についてどれだけ知らないでいたか を気づかせてくれました。今より改善するために、なぜ、どのように、日々アイ デアや決断に至ったのか理解することが大事ですね」

石橋幹人 ロロ・ピアーナジャパン HR リテールビジネスパートナー

「採用プロセスでは人材に関する資料を日常的に目にしていますが、自分の中に 気づいていない偏見があろうとは認識していなかった。職場環境における文化を 変えることは困難でもやり甲斐あるプロセスです。たとえ些細なものでも“無意識 の偏見”を目にしたら、呼びかけていかないといけない」

多様性に富んだ労働力は、ビジネスでより高いパフォーマンスを生み出すことが 想像に難くないように、LVMHは世界中の才能溢れる人材を集め、育成すること に努めています。

山内彩 LVMHジャパン ラーニング&ディベロップメントマネージャー

「仕事で起こる“重要な瞬間”とは必ずしも心地いいものでないかもしれません が、新たな発見のためにビジョンを広げ、新しい視点を学ぶチャンスの時でもあ ります。社員が自らにとって居心地のいい場所を抜け出し、新しい考え方や働き 方、アイデアの生み出し方を発見すること。私たちの挑戦はそれを応援すること です」

セッションではLVMHジャパンHR シニアヴァイスプレジデントのステファン・ヴォワイエから「組織の規模に関係なく、リーダーには職場における無意識の偏 見について意識的に対応する責任がある」と伝えられました。

「リーダーたちは意思決定がされるときや誤った言動が見受けられたときなど、 “重要な瞬間”を注意深く見ている必要があります。職場に良い変化を本当に起こ したいならば、あらゆる“重要な瞬間”においてすべての人が、認識するだけでな く、真に意識的でなければなりません。どの店舗でも、オフィスでも、自分たち のチームで違いを生み出すということです」

LVMHにおけるビジネスはもちろん、各国・地域の文化的背景にも柔軟に適応するよう独自開発された「Unconscious Bias」プログラム。「私たちLVMHにとって本当に意味あるものにするため、私たちのビジネスから集めた実例を基に独自で開発しています」とヘイデンが強調するように、世界中の全メゾン、すべての従業員が2020年中に完了するべく進められています。

LVMHが掲げる基本理念“People make the difference(人が違いを生む)”。 今後もDiversity & Inclusionの取り組みにより一層力を入れ活動していきます。