トマ・バラン

(フレッド、インターナショナル・ディベロップメントディレクター)

トマ・バランのキャリアは、多種多様な業界と企業でのポジションに彩られています。その幅広い経験によって、様々な視点から顧客について洞察する力が得られました。現在バランは、顧客に対するこのような認識を活かしてフレッドで卓越性を追求しています。

「お客様にあらゆる面でご満足いただくためには、製品、サービス、人のバランスが完璧でなければなりませんが、その方程式は複雑です。幅広い環境を考慮する必要があり、この仕事のやりがいはそこにあるのです。

私は、グリオン大学ホスピタリティー学部在学中に様々な分野で充実した経験を積む機会に恵まれ、このことを確信しました。飲食産業に携わった後、セフォラに入社し、オランダのリージョナルディレクターを、次いでコマーシャルディレクターを務めました。それから、光学器械のリテールを担うグループでオペレーションディレクターを務めています。合計9年間にわたり、フランス内外の多様なリテールチャネルで商務部門と財務部門を統括する経験を積むことで、リテール側からのサービスについて明確なビジョンを得ることができました。そして今、満を持して創造の側に移るというわけです。

私は2013年後半に、フレッドのインターナショナル・ディベロップメントディレクターとしてLVMHに加わりました。独自のDNAを備え、力強い評価を得ているこのメゾンは、特にアジアにおいて果てしない可能性を秘めています。そのため、私は香港を拠点として、中国、シンガポール、韓国を中心としたフレッドの展開を担っているのです。この取り組みにはメゾンのチーム全体が関与しています。戦略計画を承認する経営陣はもちろん、戦略の影響を評価する経営と財務の専門家チーム、ストアをデザインし、コレクションのマーチャンダイジングを監督するマーケティング担当者、販売スタッフを採用する人事部門、サプライチェーンの管理を引き受ける物流部門――まさにすべての部門が参加しています。韓国におけるリテールネットワーク展開はその好例です。この「スタートアップ」プロジェクトのため、私は国内の主なジュエリー小売業者を対象に、数ヶ月をかけてフレッド独自の価値とコレクションに対する意識を高めました。私は各チームのスタッフを採用・管理し、PR代理店を選定・支援するなどしました。この数年で、私がお客様やチームのおかげで培うことができた敏捷性、好奇心、話を聞くスキルは、非常に重要なものでした。こうした3つの要素は卓越性を届ける上で欠かせないものだと思います。」