職業は?
私は時計職人で、現在ウブロ時計学校の責任者を務めており、見習い職人たちに時計製造の技術を教える役割を担っています。彼らは4年間の研修を通して時計製造の基礎を学び、メゾンで働きながら身につけた技術を駆使します。
この職業を若者たちへ受け継いでいくこととは?
生涯のキャリアを通じて、若者たちの教育に関連した役職に就いてきましたので、必然的に高いモチベーションを保ってきました。これは私にとって興味深いだけでなく、とても大切なことだと思います。なぜならこの継承という仕事がなされなければ、サヴォアフェール(ノウハウ)が途絶えてしまうからです。こうした知識を受け継ぐことがウブロ時計学校の使命となっています。
これから社会に出る若者にアドバイスを
情熱を持つこと。これは非常に複雑な仕事で、マスターするまでに時間がかかるため、微細な部品や精度に対する情熱というモチベーションの支えがなければ、熟練職人になることは難しいでしょう。時計製造の仕事は専門技術であり、その成功には情熱が不可欠です。
この職業に求められる主な資質とは?
時計職人になるには忍耐と緻密さが求められます。ひとつのピースにはたくさんの小さなパーツが使用されており、ときに非常に複雑なその組立てに100日近くかかることもあります。トレーナーの役割については、もちろん辛抱強く見守り、情熱を持ってすべての知識を生徒たちに分け与えなければなりません。
エピソードを教えてください
私は時計学校を設置するために、2016年にウブロに入社しました。したがって最初の見習い職人たちは2020年に研修を修了しました。このときは、学校設立当時の白紙状態から始まり、とうとう務めを果たした気持ちで特別な感情を味わいました。彼らの両親に「うちの子に仕事を教えてくださりありがとうございました」、と言われるときが最高のご褒美です。