Loewe

アートと歴史的なものから深い影響を受けると同時に、クラフトと伝統をルーツにもつロエベは、200年近くにわたってレザーのクラフツマンシップを刷新し続けてきました。1846年にスペイン・マドリードで産声を上げてから、中国の単色陶磁器のエレガンスを讃える最新作を発表するに至るまで、ロエベが歩んだ道のりはメゾンの中核となる価値観によって定義されてきました。その価値観とはエネルギーとクリエイティビティ、そして伝統技術を取り入れたどこまでもモダンなアプローチです。

ロエベにおいてクラフトは、無条件にアートと緊密な関係にあります。アートは、尽きることのないインスピレーションの源なのです。イギリスのアーツ・アンド・クラフツ運動を推進した巨匠から、遊び心あふれるスタジオジブリの世界に至るまで、アートはロエベのすべてのコレクションの心臓ともいうべき存在です。さらにロエベは、コレクションに命を吹き込むアーティストやクリエイターの支援にも力を注いでいます。

今日では、ロエベの職人たちが何世代にもわたって蓄積された手工芸のノウハウと最先端テクノロジーを融合し、一目で美しいと感じられるだけでなく、タイムレスなスタイルを備えたアイコニックな作品を創出しています。これらの作品は、ロエベの理想とビジョンを見事に体現しているのです。

ラディカルで進化を止めないブランド——ロエベの歴史に刻まれる新たな200年

クリエイティブ・ディレクターのジョナサン・アンダーソンは、2013年にこのポジションに就任して以来、常に自身のビジョンの限界に挑み続けてきました。同世代のデザイナーのなかでも先駆的な存在である彼は、そのリーダーシップを発揮してメゾンの本格的なリニューアルを行いました。

ブランドのアイデンティティの再構築と「ロエベ財団クラフトプライズ」の設立に象徴される、クラフトへの取り組みを重要視する姿勢、さらには批評家から絶賛されただけでなく、その分野を定義づけた数々のウィメンズおよびメンズコレクションとともに、ロエベは影響力のあるグローバルかつ文化的な推進力としてさらに高い地位を築きました。

ファッションとクラフト、そして文化が交差する場に立つロエベの願いは、ラディカルさを貫き、進化を止めないことです。クラフトとラグジュアリーは、切ってもきれない関係にあります。ロエベにおいてクラフトは、ラグジュアリーをより身近でリアルなものに変える役割を担っているのです。コレクションの製造工程を公開し、それを支える複雑な職人技に敬意を払うことで、人々はコレクションの価値と素晴らしさに気づきます。さらにロエベはファインアートや映画、ダンスなどの文化的要素を取り入れることで、いきいきとしたクリエイティビティとイノベーションの推進力となりました。それによって新たな200年と、さらにその先を歩むための強さを手に入れたのです。